「紅き龍棲の玉座」に興味のある方、まずこちらをお読みになってはいかかでしょうか。若き日の皇子リューシスの活躍。まるで初陣を飾る織田信長のようです。集団戦の描写も巧みで短めの作品の中に優れた描写が幾つも見いだされます。おすすめです。是非お読みになって下さい。
本策は、筆者渾身の大作『紅き龍棲の玉座』のプロローグにあたる作品である。 放蕩者として知られるローヤン帝国の第一皇子リューシスと、ガルシャワ帝国の宿将シーザー・ラヴァンの邂逅を軸に描かれる戦闘は、非常にダイナミックな展開を見せる。 宰相マケシムの暗躍、皇太子バルタザールとの兄弟愛、病身の皇帝イジャスラフとの微妙な関係と、複雑に錯綜する人間模様も当作品の魅力である。 『紅き龍棲の玉座』と合わせて読まれれことを、強くオススメします。