そは、深紅の部屋、人形の子宮
さあ、始めよう。
演技の時間だわ。
私はあなたに恋をしよう。
恋に恋する少女のように。
私の内にある真実の欠片を求め。
なくしてしまった魂の匂い求め。
小鳥よ、小鳥。
歌っておくれ。
下女レノアは私の失敗作。
失敗作にしようと
したにかかわらず
出来てしまった、
最高傑作の人形。
最大の失敗作は私。
魂をなくした人形。
私は蜘蛛であり、
蜘蛛の巣である。
魂の小鳥をとらえ、
喰らう蜘蛛である。
私の意識はすべての人形とつながり、
私の感覚はこの館すべてにつながる。
私はすべての人形であり、
この館そのものでもある。
あなたは私の子宮の中にいる――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます