応援コメント

学友と勿忘草の話」への応援コメント

  • 吉野先生には涼太郎君と呼ばれ、弥生嬢には涼太郎さんと呼ばれる。
    これから友人となっていく奥村には境と呼ばれ、今後はなんと呼び名が変わっていくのだろう。

    これから、涼太郎氏のことを何と呼んでいけばいいのか思い悩みます。今回の活躍は「境」の姓を冠する人として目覚ましいものがありました。
    無精とも浮世ともすこうし離れていて、地に足がついていないわけではない。
    空想の翼をはばたかせるお嬢さんをちょっとちょっとと押しとどめる姿はお二人合わせてなんともおかわいらしいなあ、と思いました。

    前半のリフレインから後半の解決になっていく構成、学生たる時を追憶と憧れと共に思い起こさせる魅力的な筆の運び、素敵だけどすこし淋しい小物――どれを取っても大好きです。

    母屋と離れの喩え、それだけで涼太郎氏が先人だなあと尊敬してしまいます。芳佳嬢と立ち止まっては話せないほんのりのさみしさを奥村は抱きつつ、後姿を見ることが出来たのでしょうか。
    それとも、掌の体温を知ることが無くて幸いだったのでしょうか。

    勿忘草の色と瞳の光、どちらにしても幸せでしたが、不仕合せでしたか?
    今はこの兄妹の物語とすれ違っただけですが、想像が広がっていきます。大切な大切な一篇、お届けいただいてありがとうございます。

    作者からの返信

    何かと名前で呼ばれがちな涼太郎くんですが、今回名字呼びの人間がようやく出てきましたね!
    母屋と離れの話はとても書きたかったところなので、見ていただけて幸いです。
    弥生は元々もうちょっとおとなしくさせるはずが、この話で弾けてしまいこのまま、という感じになりました。でもなかなか楽しい子で気に入っています。