応援コメント

先生のお宅と侘助椿の話」への応援コメント

  • 帝都つくもがたりの方面から時の列車を乗り換え参りました東和瞬と申します。こちら様のおななしも、じっくりと読んでいきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

    “私”と“お嬢さんの話ですが、この私も当たり前ですが名前があるのですね。
    一人称私で紡がれる物語と言えば、どことなく人称の持ち主は年少とは言い辛い風情があると勝手に思っているのですが、よくよく考えてみればお二人様の視点が代わる代わるやってきているので、やはり思い込みだったようです。
    この時代の都合上、涼太郎氏(境氏はなぜかおさまりが悪い)と弥生嬢、と言わせていただきますね。

    時に、あちらが暗中で仄々と光る幽冥譚とするならば、こちらは降り注ぐ光を木陰の中で選り分けた時に現れたる夢と現の混じり合いでしょうか?
    作風は同じなれど、方向性の違い、現状で(自信はないけれど)理解させていただきました。

    断髪の装いの弥生嬢に、なにか引き込まれるものを感じました。
    涼太郎氏も、どこぞとなく頼りないものを感じつつ、ふわりとした両者の関係の中で気張っている姿に好感を抱きました。
    >白米を必ずお代わりするほどになる
    時代を踏まえて、この何気の無い一節が大好きです。

    どことなく“ある”ものとして書かれる幽霊というもの、死んだ子のままで齢を重ねている彼の姿で理解を置いておいて、物語の方から読者である私の方に通り抜けていった気がします。
    なるほど、空気を見るというのはこのことか。
    などと、まとまらぬ思いを抱きつつ、百花譚の一を読了させていただきます。
    見えるということが明言された時点、ふたりが代わる代わる語ってくれる辺りでグイと引き込まれました! 端的に言って面白いです!

    作者からの返信

    いらっしゃいませありがとうございます! こちらはジャンル:現代(現代?)ファンタジーということで、やや明るめのお話になっております。登場人物も比較的真面目ですw ぜひふたりの行く末を見て行っていただければと思います!