優しいお心に寄せて。子ども達、妖怪らよ。手塚治虫先生を連想しました。

作者様の作品を読むきっかけとなったのは、短編集風に編さんされている所です。

順を追って拝読させていただいておりますが、どこから読んでも楽しめる作りになっていると感じました。

構成は、一夜毎の前編に山吹さんの視点から、後編はクロコさんの視点から描かれております。

現在の所、小判猫、尻茶碗、猿柿、ばったもん、聖夜爺、賽ノ目と、第六夜まで公開されております。

妖怪ファンタジーとは、まさしくそのジャンルに入ることでしょう。

個人的には、お人のよろしい山吹さんも好きなのですが、ちょっとだけ内緒ができないクロコさんがもっと好きです。

愛らしくて仕方がありません。

きっとさくらんぼの頬っぺたになっているのではないかと思います。

それにしても、世知辛いですよね。

そこも見どころです。

打ちひしがれない、その生き方。

私の個人的見解ですが、手塚治虫大先生の『火の鳥」や『どろろ』と関連のある『八百比丘尼』を連想しました。

元気になること間違いなしです。

一席を設けておりますので、是非、お立ち寄りください。

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