この世界には俺と女の屍体がひとつあるだけだった。

@rain_rain_rain

世界と女の屍体と俺

何もない真っ白な空間。果てはなく、白い床だけがあった。

光源も見当たらないが、この光はどこから出ていて、いったいどうしてこの世界を視認できるのだろう。


ポツリと、女の屍体が近くにあった。何も言わず、ただ存在しているだけの屍体。


遠くまで歩いてみたが本当に何もない。果てもない。俺は女の屍体のところへと戻った。


女の屍体を観察してみる。この状況に対する何らかのヒントがあるかもしれない。

そうして女の屍体を弄っているうちに、性的衝動に襲われた。周りに、人はいない……



俺はその女を屍姦した。

次の日も屍姦した。

来る日も来る日も屍姦。

この場所には他に何もないから。


腹が減ることが無い。身体に傷をつけても寝て起きると治っていた。


ある日、天井からボトリと赤子が降ってきた。

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