第2話 野望



 優しい管弦のが響く。

 水竜国の色でもある、薄水色のドレスをまとい、居並ぶ貴族の皆々のなか、求める精悍なあの姿を目で探す。


(ああ……そこね)


 ふっと微笑を唇に浮かべて、自分の踊りの相手の名を口にのぼせる。

 それなのに。

 彼は、こちらを見ようともしていない。

 いつものように、近衛隊の軍服を着て背筋をぴんと伸ばした姿で、大広間の巨大な円柱のそばで直立不動の姿勢でいるばかりだ。


 ニーナが何度呼んでも、聞こえない。

 どんなに叫んでも、この声が届かない。

 自分が一緒に踊りたいのは、この場に彼ただひとりなのに。

 彼は仕事をする兵士としての顔をまっすぐに広間に向けたまま、微動だにせず、ニーナの声も耳に入っている様子はない。


(レオン……どうしたの)


 本当なら、すぐにこちらに気がついてやってきて、「申しわけありません」といつものように謝罪しながら、床に膝をつき、謙虚な手つきで差し出した自分の手を取ってくれるはずなのに。

 彼のあの、涼やかな翠の瞳は厳しくて、ただ冷たく周囲を見ているばかりだ。


 それでわが意を得たとばかりに、他の貴族の子弟らが「いざ、わたしと一曲」「いいえ、私と」と迫ってきて、そのままどんどん自分を取り囲み始める。

 はっと見れば、寄ってくる彼らの顔がみんな、つるりとした銀色の仮面に変わって、ニーナは底冷えのするような恐怖を覚えた。


(いや。レオン……!)


 彼に向かって手を伸ばす。

 しかし、やっぱり彼はじっと姿勢よく立ったままで、こちらに目線もよこさない。

 どんどん、他の男たちに囲まれてゆく。


(どうして……気付いてくれないの)


 溢れたもので視界がぼやけて、男たちの影に遮られ、彼の姿がどんどん見えなくなってゆく。


(わたくしの手を取っていいのは……ただ、あなただけなのに)


 男らが、わらわらと自分に詰め寄ってくる。

 にんまりと笑った形の気持ちの悪い仮面の顔で、どんどん周りをうずめてゆく。


『さあ、姫殿下、わたくしと』

『いいえ、どうか私と最後の一曲を』――


(いや……。レオン……!)


 ニーナは後ずさり、男たちから逃れようとして走り出した。

 どうにか彼らを迂回して、レオンのところへ行こうと思った。

 それなのに。


 どん、と誰かに突き当たって、はっとして目を上げれば。

 真っ赤に燃えるような色をした短髪の男が、口のを奇妙に歪めた不気味な笑みを貼り付けてこちらを見下ろしていた。

 白い軍装に紅いマントの、いつもの姿。


『ほう? やっと俺のものになる気になったか、水竜の姫』


 両肩を掴みこまれて、悲鳴を上げる。

 いや、上げたつもりだった。

 しかし、喉はまったくいう事をきかないで、なんの音も上げられなかった。


 遠くで、レオンが相変わらず直立不動で警護をしている姿が見える。


(レオン……、レオン……!)


 必死に手を伸ばすけれど、やっぱり彼はこちらを見ようともしていない。



(……たすけて。)



 遂にこぼれた脆弱な心の雫が、ぽろりと溢れたものといっしょに転がり落ちてゆく。

 ふはははは、と、喜色満面の火竜の王太子の哄笑が鳴り響く。

 ニーナは我が耳を両手で塞いで、その場に崩れ落ちた。


(いや……、いや……!)


 そうしてそのまま、ぐるぐると真っ赤な渦に飲み込まれ、ニーナの身体は赤黒い奈落の底へと落ちてゆくのだった。




◆◆◆




 はっと目を開けると、真っ赤な「監獄」の中にいた。

 相変わらず、きらきらと紅の光を放つ、皮肉なまでに美しい牢獄の壁である。


(あ……。夢――)


 少しほっとして、起き上がる。

 あれが夢であったことが、なんだかとても嬉しかった。

 あんなふうに、まったくの他人のような顔をして自分を無視するレオンの顔なんて、今まで一度も見たことがなかったから。

 彼はいつだって、父や母を除けばほかの誰より自分のことを案じてくれてきた人なのだから。


(もう、知っているのかしら。レオンは、このこと……)


 だから、心配なのはむしろそちらのことだった。

 ニーナには、もはや日数の感覚はない。だから、果たしてこのことがすでにレオンに伝わっているのかどうかもまったく予測はつかなかった。

 しかし、もしも自分とクルトが、あのミカエラとアレクシスの計略に掛かってむざむざとこんな所に閉じ込められていることを知ったら、いったいレオンはどう思うだろう。

 今頃、どんなにか心配し、心を痛めてくれていることか。


(いえ。わたくしのことよりも――)


 ニーナにとって心配なのは、むしろレオン自身と、クルトのことだ。

 クルトは勿論、これからどんな目に遭わされるか知れたものではない。

 それでも一応、今のところは、ニーナがあの美貌の文官の青年に必死にお願いした結果、それなりの待遇で火竜の王宮で世話をされているらしい。

 だが、そうは言っても彼とて結局はアレクシスの腹心だ。あの王太子にごり押しされれば、逆らうなどは不可能なことだろう。

 ここまでで少し話した感じでは、その青年自身はけっして、自分たちにこのようなことをするのを善しと見ているわけではなさそうだったけれども。


(それに、レオンは……)


 彼は彼で、あのミカエラから、もしかすると自分やクルトを餌にして、とんでもない要求を突きつけられている可能性もある。

 考えたくもないことだったけれども、ミカエラが彼に何を要求するかなど、火を見るより明らかなように思われた。


(ああ……。いったい、どうしたら……!)


 この「火竜の結晶」によってつくられた監獄の中では、ニーナは昼夜を問わず、竜の姿になることは叶わない。つまり、自分の魔力によってここから脱出することは不可能なのだ。

 ふと目をやると、身につけていた白銀の鎧はもう、銅のように茶色く変色し、ぼろぼろの穴だらけになって、今ではどうにかこうにかニーナの体にまとわりついている程度である。

 その厚みも次第に薄っぺらいものになってゆき、もはや絹地のような薄さだった。下手に手で触れてしまうと、それだけでも脆く崩れてしまうほどだ。

 青いマントなどはもうとうの昔に、クルトがあの青年に連れて行かれてからさほどもたたず、ゆらゆらと蒸気のようになって消えてしまった。



 と。

 まったく出し抜けに、頭の中であの声がして、ニーナはびくりと体を竦ませた。


《そろそろ気持ちは変わったか? 水竜の姫》


 ばっと身を起こし、眦を決する。

「アレクシス……!」


《……ほう? まだ元気がいいようだな。さすが、二竜の加護というのは侮れん》


 なぶるような物言いは相変わらずだ。

「クルトさんは……! クルトさんは、無事なのですかっ!?」

 が、王太子は不満げに鼻を鳴らした。

《まだ、こんな餓鬼を心配しているのか? 貴様らの子供でもあるまいに》


 と、アレクシスが言ったのとほぼ同時に、ニーナの前にぽかりと明るく視界が開けた。

 どうやら、これも竜の魔法であるらしい。

 真っ赤な壁面にすぎなかったそこに、ちょうど人の通れるぐらいの大きさの丸い穴があいたようになって、あちらの景色が見えるようになったのだ。

 ニーナは目を見張った。


「クルトさんっ……!」


 見れば、あの火竜の王太子が、この「監獄」の外のごつごつした洞窟のような場所に立っていた。そのそばには、例の美貌の青年が、クルトを連れて立っている。

 クルトは貫頭式の夜着のようなものを着て、その首と片足には鉄製の枷がはめられ、そこから伸びた鎖の端を文官の青年が握っていた。両手は後ろ手に縛られている。

 ニーナは思わずそちらへ近づき、「穴」の方へと手を伸ばした。しかし、そこはやっぱり冷たい壁の感触がするだけだった。つまり、これは魔法によってあちらの様子が見えるようにされただけのことで、決してこの「監獄」に扉が開いたわけではないということらしかった。


 アレクシスが、ちらっとこちらを見てにやりと笑った。

《ほう? いい格好になったもんだ。そろそろ、その忌々しい鎧も剥がれ落ちる頃合いだな?》

「……!」

 ニーナははっとして、思わず我が身を抱きしめるようにした。

 どうやらこちらに向こうが見えるのと同様に、あちらからもこちらが見えているということらしい。

 鎧の下には、一応は膝ぐらいまでの薄絹のようなものを着ているけれども、それは夜着のような、ごくたよりない布にすぎない。

 王族であるニーナの感覚からすれば、それはもう、裸であるに等しいような格好だった。


 しかし、皮肉なことに、そうやって急に動いたり、強く鎧に触れてしまったりしたことで、それはまたぱりぱりと乾いた音を立て、ぼろぼろと床に崩れ落ちてゆくのだった。

 腕は完全に肌が露出し、足も膝より上までなにもない状態だ。ニーナは唇をかみしめた。これが、辱めでなくてなんだというのか。


《ニーナさんっ……!》


 クルトが悲しげな声を上げる。

 それはもう、泣き出しそうな声だった。


《ごめんっ! ごめん、俺……!》


 が、ニーナは少年をじっと見て、にっこりと笑い返した。「大丈夫」と言うように、しっかりと頷いて見せる。


《さて。そろそろ、返事を聞かせてもらおうか? 水竜の姫》

「…………」

 ニーナは途端、きっとアレクシスを睨み返した。

 勿論、火竜の王太子は、そんな視線などないかのようなくつろいだ様子である。

《どうするんだ? 俺のものになるか、否か。なるというなら先日申し渡したとおり、俺の前で存分に痴態を演じてもらうことになるがな》


《ニ、ニーナさん……》

 クルトがおろおろして、アレクシスとニーナを見比べている。

 ニーナがただ黙っていると、アレクシスは腕組みをした片手で面倒臭そうにちょっと頬を掻いた。

《まあ、このことだけなら首肯するのは難しかろうな。……では、ちょっと面白い話をしようか――》


(え……?)


《俺の妃になるというのは何も、貴様にとっても悪い話ではないと思うぞ、水竜の姫》


 ニーナは虚を衝かれて黙り込んだ。


(この男、いったい何を――)


 眉を顰めるニーナを紅の双眸でにやにやと見やりながら、アレクシスは言葉を継ぐ。


《考えてもみろ。俺は火竜の親父殿おやじどのの加護を受け、貴様はなんと、水竜、雷竜という二竜の加護を受けた身だ。つまり、俺と貴様とのあいだに出来る子は、この五竜大陸のなかで、なんと三竜の加護を受ける、まさに稀有の存在となるわけよ――》


「…………」

 ニーナやクルトは勿論のこと、場のほかの一同も、美貌の文官も含めてみんな、少し呆気に取られた顔になっている。どうやら彼らも初耳であるらしかった。

 驚いている皆には構わず、火竜の王太子は言葉を続けている。


《五竜のうち、三竜の加護をもつ子は、うまくすれば残りの二竜を抑え込み、この五竜大陸の覇権を握るも夢ではなかろう》


(なにを、言っているの――)


 あまりの内容に、ニーナは思考が追いつかない。

 そもそもこの王太子に添うことからして思慮の外だというのに、なにが「我らの子」なのだろうか。


《つまり、覇王よ。俺と貴様の子は、この五竜大陸の覇者となるのよ……!》


 くははは、と王太子が哄笑した。

 それはさも、楽しい未来を夢想して愉快きわまりないといった様子だった。

 つまりこの男は、水竜国、雷竜国を火竜に取り込み、その子を王座に据えることで三竜国の宗主になることを目論んでいるというのか。当然自分は、その子の後ろ盾となり、この五竜王国の実質の覇者となろうというわけだ。


「馬鹿な、ことを――」

 ニーナは低い声でただそう言った。

 くだらない夢想だと思った。

 ニーナ自身のこの体質が子供にどんな影響があるかはわからないけれども、少なくとも眷属に関しては一代限りのことのはずだ。後見としてのアレクシスが死ぬまでの間だけの「覇道」を背負わされるなど、その子の方が迷惑するぐらいのことだろう。


「そのようなこと、水竜王たる我が父、ミロスラフが許すわけがありません。雷竜王、エドヴァルト陛下とて同じこと。……いえ、そもそも、わたくしは貴方のもとに嫁ぐつもりなど――」


 考えただけでも虫唾が走る。

 が、そう言いかけて、ニーナははっと言葉を途切れさせた。

 王太子の側に立たされているクルトの顔色が、ひどく悪くなっていることに気付いたのだ。

 何か非常に、嫌なことが始まるような予感がした。


《ん? 何か言ったか? 水竜の姫。よく聞こえんぞ》


 アレクシスもそんなニーナの表情に気付いたらしく、彼女の体を舐めるように見やりつつ、憎々しげな笑みをさらに深くして、わざとゆっくりとこう言った。


《さっさと返事をしたほうがいいと思うぞ。この餓鬼が爪や皮を剥がれて泣き叫ぶところが見たくないんならな――》


(な……)


 ニーナは冷水を浴びせられたような気がした。

 王太子の少し後ろに立っていた文官の青年も、はっとしたようにアレクシスを見る。彼の顔も、非常に青ざめたものになっていた。


《今から、死んだほうがマシだと思うほどの責め苦を味わってもらうことにする。子供だからといって、手加減なぞすると思うな?》


 そう言って、アレクシスがさっと片手を上げると、今まで視界には入っていなかった黒ずくめの衣装の男たちがぬうっとそこに現れた。どうやら、アレクシスらからは少し離れたところに居たらしい。

 彼らの様相を見て、さらにニーナは血の気が引いた。

 彼らは手に手に、棘つきの鞭だの奇妙な形をした鉄製の鋏だの、先端が真っ赤に焼けた焼印具だのといった、明らかな拷問具を携えていたからだ。

 見える範囲ではわからないが、少し離れた所では、拷問具を炙るための炉のようなものまであるらしい。そこで燃えている火らしいものが、彼らの姿を橙色に照らしていた。


「やめて……ク、クルトさんに、なにを……!」

 ニーナが蒼白になって言う声は、もはやわなわなと震えている。

《はあ? 今さら、何を言う》

 アレクシスは嘲笑の限りここめてこちらをじろりと見やった。


《見れば分かろう。貴様が俺のものになる、ならせてくださいと言い出すまで、せいぜいこの場で、この餓鬼を痛めつけさせてもらうのさ。さぞや、いい声で鳴くだろうよ――》


(……!)


 ニーナは慄然として、絶句した。

 いや、もちろん、それは見ただけでもある程度はわかったことだ。

 しかし。


(ほんとうに……そのようなこと――)


 と、クルトとぱっと目が合って、ニーナは思わず口許を覆った。

 あの気丈な少年も、さすがに血の気の引いた真っ白な顔になっている。それでも、彼は決してニーナに「助けて」とは言わないつもりであるようだった。

 こんな状況、いくら子供にしてはしっかりしているあの少年でも、とても耐えられるようなものではないだろうに。

 それでもクルトは、泣くのでもなく、叫ぶのでもなく、ましてニーナに助けを求めることもしないで、ただ歯を食いしばるようにして、じっとこちらを見つめているのだ。

 その身体は、明らかにぶるぶると恐怖に震えているというのに。

 ニーナはそのまま、その場に両膝をついて座り込んだ。


「や、……やめて……」


 小さな声でそう言ったが、相手の男らはまったく頓着しない様子で、黙々との準備を進める様子だ。

 拷問吏たちは、それぞれの得物である鞭や棒を振って何度か地面を試しに叩いてみたり、拷問具の先を確かめたりに余念がない。

 びしりとその鞭が地面を打つたび、びくりとクルトが体を竦ませた。


「やめて……。お願い、やめてください……!」


 搾り出すようにして言うニーナの言葉を、その場の誰も、まともに聞いてくれる様子がない。

 要するに、彼女がアレクシスの要求している「その言葉」を吐かない限り、彼らは決して作業をやめることはないということなのだろう。

 ニーナはもう、絶望的な気持ちでそこにいる人々を眺めやった。


「やめて……やめ――」


 そのうちに、拷問吏の一人が文官の青年の手からクルトをつないだ鎖を引き取ろうとして彼に近づいた。

 クルトが思わず、「ひいっ」と小さく声をあげて飛び退すさろうとする。

 しかし、あっさりとその鎖は男の手にがっちりと握られてしまった。クルトも足を踏ん張って必死に抵抗しようとするが、そのまままるで犬っころのようにして、ずるずると拷問吏たちのほうへと引きずられ始める。


「分かりました! もういい、もう、結構です……!」


 叫んだ途端、ぎらりとアレクシスの瞳が光ってこちらを見た。

 しかし、まだ男らの動きは止まらない。

 ニーナは相手を射殺さんばかりの瞳でアレクシスを睨みながら、遂に心を決めた。


「わ、……わたくしを――」


 喉がからからになっている。

 ニーナの声は、喉に張り付いたようになって、なかなか外へは出てくれなかった。

 そうするうちにも、クルトはどんどん、拷問具のあるほうへと引きずられてゆく。


「わたくしを……どうか、あ、貴方様の――」


 と、ニーナが言いかけた時だった。

 不意に、美貌の青年文官ヴァイスが音もなく前に出て、拷問吏の手からクルトの鎖を取り上げた。

 アレクシスがぴくりと片眉をあげて、臣下の青年をじろりと見た。


《ヴァイス……? どういうつもりだ》


 ヴァイスと呼ばれた青年のほうでは、まことに苦渋に満ちた表情で、そっと己が主人あるじを見返していた。

 彼の顔も、クルトに負けず劣らず、真っ青だった。しかし、彼は懐からさりげなく小さな短剣を取り出すと、素早くクルトの腕を縛った縄を切った。そうして、少年の肩をそっと押し、自分の背後に隠すようにした。

 青年は、アレクシスに向かって静かに首を横に振っている。


《……いけません、殿下。このようなこと――》


《ヴァイス、貴様……》


 アレクシスの両眼から、炎が噴き出すかのように見えた。

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