廃墟が好きです。
橋も好きです。
それを同時に堪能できるなんてなんて素敵な場所なんでしょう。
海というものをあまり見たことがないので、海に架かる橋というのを見たことがありません。
ですが、この話を読んだらなんとなくこんな感じかなと頭に浮かびました。
マニアックで初心者にはむつかしいかな（笑）、とも思いましたが、行ってみたいなと思いました。

かつて大崩れの断崖にあった「日の出館」「かもめ頑張」という絶景を望める喫茶店によく行きました。絶好のデートスポットでしたね。ここに連れてきて喜ばない子はいませんでした。
大崩れを持ち出してくれて、地元民として非常に嬉しいです！

悠久の時を超えてそこにある景色。
切り取る時間は一瞬であっても、切り取った景色はきっといつまでも見る者の心に残るでしょう。
日本の各地にはそんな景色がまだまだたくさんあるのだと、目の前にひろがる光景を想像して読みすすめられます。

淡々とした語り口の中に、地元愛が見え隠れする、良いエッセイである。
思わず行ってみたくなるような、身近に感じる地元愛。
この愛着を共有する機会を与えてくれた作者様に感謝。