ひとを恋うるということ

愛するといううつくしい気持ちが、妄念に囚われてゆく。
恐れつつも抗えず、求めては失意に沈む。

六条の御息所の苦しい恋の物語です。
終わった恋を、斎宮群行に乗せて振り返ります。

温かく穏やかな恋を胸に残しつつ、光への執着を捨てられない。
昏い闇に落ちてなお、求め続ける。

苦しくて、痛々しくて、愛おしい。

源氏物語をご存知の方はより深く、
源氏物語を知らない方はひとつの苦しい恋の物語として。
彼女の想いに触れてみてください。