作品タイトルに魅せられて、読み始めました。感動とは少し違う感覚を持ちながら、先を読まずにはいられない。そんな作品です。(最後だけは違います。詳しく書きませんが)
幸いな事に、私は倒産という出来事に遭遇せず、今の所、過ごしております。でも、引退まで無縁でいられるとは断言できないほど、この日本ではありふれた出来事なんでしょう。作中で日本の現代史を軽く振り返っていますが、それが余計に身近に感じさせます。だからこそ、読まずにはいられませんでした。
社長さんは空想の人物ですが、思わず「ご苦労様でした」と呟いてしまいました。そんな感想を抱く、良心的な家族経営の会社の最期を描いたドラマです。
短編にはMAX2つが信条なんですが、3つ付けました。