第十五話 死天夜叉・弐

 母は四歳のジュイキンに白い菊花を持たせて、「ともだちにお別れを言いなさい」と告げた。大きな遺影が載った祭壇の手前、蓋を開けられた棺がある。


 何が起きているのか、幼い彼にはよく分からなかった。

 いつもおやつを交換したり、鬼ごっこをして遊んだ「まーちゃん」が、人形みたいにじっと横たわっている。病気だと聞いてはいたが、おわかれってなんだろう。


 祭壇にはロウソクと香炉が置かれ、お見舞い品みたいに果物の籠が置かれていた。変な感じだ、とてもとても変な感じだ。このお花をあげればいいのだろうか?

 母が息子をうながそうとした時、金切り声があがった。まーちゃんのお母さん。


『あの子を返して』『よみがえらせて』『どうしてあの子はダメなの』

〝無理ですよ〟〝魂の定着が浅くて〟〝せめてあと数年あれば〟


 ヒトは生まれた瞬間から、神灵カミによりて魂を賜るが、それが完全に定着するまでは数年の期間を要する。その期間内に死んだ場合、永遠の命を得ることは出来ない。

 まーちゃんはダメだった、だがその母親は納得しなかった。


 大人たちが噂していたのを、ジュイキンは子供ながらに覚えている。彼女は町のあちこちで奇行を繰り返すと、ついには神灵を祀る廟に汚物を投げつけ、罵り、暴れたことで公教こうきょうきょくに連行されていった。以後、その姿を見たものはいない。


 その出来事は、特別な記憶ではなかった。よく分からないまま、洗っていない水槽の水垢と苔のように、心の底に淡く溜まっていた思い出の一つだ。


 まーちゃんの葬式から数年後、小学校の担任・バオ(よう)先生が死んだ。まだ若い男の先生で、工場に資材を搬入する卡車トラックに撥ねられ、即死だったらしい。


 人が亡くなった場合、遺体はまず殯儀ひんぎかんという専用の施設へ安置される。よみがえりが可能なのは、この〝もがり〟の期間までだ。

 閻国えんこくでは火葬・散骨が一般的であり、灰にしてしまってはよみがえることが出来ない。その場合、魂は転生することとなる。


 バオ先生の両親は、自分たちが帰依する〝月刑げっけいさま〟(星部群星正神第七十九位)に復活を嘆願し、即刻蘇甦そそしきを執り行った。

 この式は派手であればあるほど良いとされる。殯儀館の大広間に親戚や近所の人間、ジュイキンら生徒とその家族まで呼び集められ、宴会が催された。


 酒と料理、紅い箱に詰められた祝い飴が振る舞われ、獅子の被り物による舞いや音楽といった余興と、結婚式のように華やかさの限りを尽くす。

 そうして招待客がもてなされている間、親族の主だった者たちは、儀式場に詰めて死者の復活を見守るのだ。

 一家まるごと招待されたジュイキンは、早々に退屈していた。


(みんな、なにがそんなにおもしろいんだろ)


 兄はなにくれとなく弟に話しかけ、ごちそうを取り分けたりしてくれるが、帰りたいという気持ちばかりが募る。何かが変だ、という正体不明の違和感があった。


 服を裏返しに着てしまったような、靴下を左右色違いではいてしまったような、釦子ボタンを掛け違えたような……しかも、それを目に映る人すべてがやらかしているのに、誰もそれをおかしいと言い出さない。そんな錯覚を覚えている。

 そう、これは逆に、間違っているのは自分だけではないか、という心細さだ。


 なんだか胸がいっぱいになって、食欲が一気に失せてしまった。皿に盛られた子豚のあぶり肉、サクサクとしたその皮が大好きだったのに。

 儀式場へ続く大扉が開き、歓声が起こる。親族に囲まれたその中央、あちらから還ってきた者特有の蒼い装束を纏って、見知ったバオ先生がいた。


 親族と共に、「ご心配おかけしまして」「この通り健やかに」などと、招待客に挨拶をして会場を回っていく。すぐにジュイキンの番も来た。


「やあ、びっくりしただろ。また学校で会おうね」


 バオ先生の手が伸び、頭を撫でる。右頬から首にかけてざっくりと残った傷痕のせいで、笑みは右下からつまんだように引きつっていた。


 あの傷を受けて、先生は一度、死んだのだ。


 瞬間――ジュイキンは盛大に嘔吐した。

 喉の奥から、腹の底から、焼け付くようなすっぱいものがこみ上げて、体がひっくり返りそうな感覚。家へ帰ると熱が出ていて、次の日は学校も休んだ。


 熱が下がってからも、ジュイキンはバオ先生と顔を合わせようとはしなかった。学校のズル休みが兄にバレると、形だけ登校して後は校内に身を隠して過ごし、両親から怒られても、折檻されても、半年後に先生が別の学校へ赴任するまで続けた。


 何が自分にそこまでさせるのか、当時の彼にはよく分からなかった。

 だが、今は違う。死んだものがよみがえることへの違和感、よみがえりを当たり前と思う世界への嫌悪感、それが、この苦しみの根源だ。


                 ◆


 ばたばたと、夜空にはためく旗のように、リュイの髪が空気を打って広がる。毛髪の一筋一筋に、油断なく通された内力が満ちていた。


「今、なんと言った?」


 決定的な一言を聞かされた彼女の表情は、理性と本能がせめぎ合って中々の見ものだった。かき乱された呼吸と鼓動を、蓄えた功夫が平常に戻そうとしている。

 それでも、羽髪功が一分の隙も無く保たれているのは流石だった。


 内力――その本質は、魂魄こんぱく伝導でんどう震魂しんこん励起れいきという二種類の側面を持つ。

 リュイ・ショウキアの髪を操る功夫わざは前者だ。すなわち、魂魄を物体内に移動させることで、自我を拡大する技術。


 魂はこんはくからなり、更に魂魄は数多のしんで構成され、細かく肉体の各部や脳機能を司っている。それら神の権限範囲を、魂魄伝導は任意に変更するのだ。


 内力を扱う者たちが発揮する驚異的な筋力、瞬発力、耐久力の秘密がここにある。不随意筋、内臓、骨格、はては神経や血管に至るまで、手足のように自由自在!

 それでも、筋肉も神経もない、単なる角蛋白ケラチン質の毛髪を動かすことは難易度が高く、羽髪うはつこうの使い手はジュイキンもあまり見た試しがない。


「霊母を殺す、と言ったのだ!」


 言葉とは裏腹に、ジュイキンは大きく後ろへ飛び退る。

 峨嵋刺は三〇センチ程度の短武器だ、間合いにおいては圧倒的な不利がある。リュイが虚を突かれた今こそ、彼女の懐に飛び込む絶好の機会だが……。


「その前に、グイェンは連れて行かせてもらう」


 自分が逃げ続ければ、八朶はちだしゅうは十魂十神を贄にしてしまうだろう。こうなった以上、リュイの元には置いていけない。

 それに、距離を詰められた瞬間、脊髄反射だけで放てる反撃技カウンターを複数仕込んでおくことなど、彼女には造作も無いのだ。

 軽身功で路面を走り出すと、飛ぶようにリュイも追いかけてきた。


「自棄を起こすなチ・ジュイキン! 八朶宗の誇りすら捨てるか!」

「そんなものはいくらでも捨ててやる。八朶宗、何を誇るものぞ!」


 ほんの数日前、グイェンと共に狂ったニングを殺し、そいつに襲われていた父娘を助けた。あの二人は今頃どうしている。

 父親が無缺環むけつかんに組み込まれたなら、もはや娘のことを思い出すこともあるまい。思考は普段自由を与えられているが、八朶宗がひとたび命令を発すれば、それに合わせて自我にも記憶にも制限がかかる。


 昨日までは他人同士だったものが、今日には家族として過ごしてきた偽造の記憶を与えられ、任務を与えられた猟客や僧侶を支援する。彼ら自身の意志ではなく、強制的な思考操縦によって。そんな哀れな人形たちだ。


 彼らはきっと、環に組み込まれた瞬間に死んでいるのだろう。だのに、あくまで客観的には生きて、自分の意志も感情もあるように振る舞って。

 夜更けの街は寝静まり、遠くに歓楽街の明かりが見える。この闇と光の中に、何人の人形たちが、生ける死者たちが暮らしている?


「ニングを救い、導き、人と共に生きる。大したお題目だ、立派なものだ。だが、その内実はどうだ! あの無缺環どもは、救われているのか!」


 多くの猟客は、戦いの中で散っていく。だが稀に、長く生き延びて戦えなくなったものは、無缺環として余生を送ることがあった。

 魂と魂をつなげるだけなら、精神をいじる必要はない。

 ……だが、便利であり、力である。八朶宗は国家公認の存在であるというだけで、ニングを利用し尽くす数多の犯罪組織と何ら変わらないのだ。


おお罵迦ばかものが!!」


 波打つ漆黒の奔流が夜を打ち、ジュイキンの首に巻きついた。女の黒髪、象をも縛ると言うが、羽髪功のそれは象をも吊るす。


「それなら貴様が救ってみせろ! 猊下を討って環を砕き、幾百万のニングは打ち棄てられるに任せる気か? おぬしに罪はないとは、とんだ思い違いのようだな!」

「ぐうっ……」


 喉仏を押さえられ、ジュイキンは呻いた。

 髪では人を絞め殺すことは出来ても、首を折るほどの力は出せないが、内力を練るにはまず呼吸というものが欠かせない。何より、首を掴まれてはほとんど身動きが取れない。場の主導権はリュイが握ったように思える。だが。


(死天夜叉が、こうもあっさりかかるとはな)


 指にはめておいた峨嵋刺を回転させると、ジジジ……と低い唸りを上げて青く発光し、熱を帯びていく。何のことはない、首を押さえられるのに先んじて、あらかじめ一撃分込められるだけの内力を練っておいただけのことだ。


 人の髪は平均して月に一センチ伸びると言う。リュイが多少伸びるのが早くとも、二十年かけてやっと三公尺メートルだ。ジュイキンはその射程距離を意識して逃げていた。


 そう、彼女が捕まえようと、焦るようにだ。

 峨嵋刺を回転させ、自らを拘束する髪束へ振り下ろす。神気の青い輝きを纏った鉄の棒は、鋼のような毛髪一筋一筋をあっさりと焼き切った。


「どうも、師姉! 良い贈り物だ!」


 ジュイキンはたちまち、刈り取った毛髪を絡めて、三本の峨嵋刺を一本の棒――否、即席の〝剣〟に纏め上げた。

 羽髪功の使い手は常日頃から、種々の薬草を食して髪に取り込むことで、内力を通しやすい髪質を作る。リュイと武器の間合い差を埋めるには、彼女の髪を利用するのが一番、という理屈だ。不格好だが、神気で包めば格好もつこう。


「無缺環など、もはや動く屍も同然。そんな輩とグイェンを引き換えには出来ぬ。その上、心臓を寄越せと言うのだ、このぐらいは取り立てても構わんだろう?」

「……逆賊め」


 一瞬、リュイの口端が内なる葛藤をこだまさせるように、わなないた。それを打ち消し、体の傍に戻した髪房で、ばしん、と革鞭のように地面を叩く。

 毛先を足元に突き立て、彼女はわずかに腰を落とした。


「そんな玩具で、あたしに並べると思うな」


 リュイの髪束は、そのまま第三第四の脚となって地面を蹴り、羽根の生えたような跳躍力をもたらす。これぞ羽髪功・抜帯ばったい! 変幻自在の機動力!

 だが、それ以上に縦横無尽なのが彼女の剣だ。よくしなる薄刃がヒュンヒュンと風を切り、銀の川になって襲い来る。それは分かっている。だが分からない。

 金属の白と神気の青がそれぞれに火花を散らし、夜闇に閃く。考えるより先に動いた体が、辛うじて一撃を受け流したのだ。


(やはり、速――)


 受けた即席剣を支点に、リュイはこちらの頭上に剣先を打ち込んできた。ちょうど蹺蹺板シーソーのような動きは、八花はっか点剣てんけん

 ジュイキンは首を捻ってかわしたが、右頬から顎にかけてを切り裂かれた。

 切っ先が目と鼻の先に迫って初めて反応が出来る戦慄。あふれる血と、滲んだ冷や汗が流れるより先に、第二、第三の剣撃と髪束が襲い来る。


 一直線に突き出された刺剣をかわすと、剣が下がり、攻勢に転じようとした手首を、跳ね上がった剣尖が打ちに来た。これは仙花せんか崩剣ほうけん

 下からほぼ垂直に来た一撃、圧剣では角度が違って防げぬ。強引に身を捩り、剣の軌道から腕を退かすが、避けた先では長い足がしなった。


 脇腹から腰にかけてを強かに蹴られながら、ジュイキンはその場で一回転すると、その勢いのまま蹴り返そうとする。だが視界からリュイが消えた。

 下だ! 身を沈めたリュイがジュイキンの足元を剣で払う。軸足の小腿が、戻した蹴り足の踝が切り裂かれた。軽快で淀みなき旋転せんてん掃剣そうけん

 よろめく体を飲み込むように、漆黒の乱れ髪が迫る。転がって刃と髪を避け、地面を叩いての軽身功。垂直に飛び上がり、手近な街灯の上に立つ。


 繰り出す攻撃の初動が、ジュイキンにはまるで捉えられなかった。相対してみて初めて分かる、指の一本から手の角度まで、どれを取っても動作に継ぎ目がない。

 攻撃が剣によるものだけであるなら、まだジュイキンも対応できただろう。同時に襲い来る髪束はしなり、予測が付きにくく、こちらを絡め取ろうとして厄介だ。

 即席の武器で間合いの不利を埋めてなお、これか。


「くそっ……」


 血のひと雫が滴る間、思わず痛みを堪えて動作が遅れた。がぎん! と重々しい音で街灯の柱を断つは、熾烈に内力を込めた八花剣術斬剣・血刃けつじん巻丹けんたん


よ! 師弟。大口はもう終わりか?」


 傾ぐ街灯を蹴って、ジュイキンは空中へ躍り出た。迫りくる妖髪に峨嵋刺を投げて牽制しながら、街路に面した屋根へ着地、走り出す。

 噂に名高い彼女の剣技、我が身をもって確かめることになるとは。なるほど、これはまともに相手取らないが吉というものだ。それが許されるならだが。


 無論、ジュイキンの逃走をリュイが許すはずもなし。女猟客は剣を腰に戻すと、髪の一房をひっぱり、もう片方の手で一本の毛を抜いた。

 ぴんと伸ばした房の形は――「弓」だ。内力を通された毛は真っ直ぐ固まり、鋼のような「矢」と化す。それらをつがえ、遠ざかる背に向けて放った。


 髪の長さよりも遠い相手に使う隠し玉。狙い過たず、それはジュイキンの脇腹を貫いた。はりのように細い矢だが、動きを止めるには十二分。

 刺さった矢は体内で炸裂し、八つに分かれて臓腑に食い込んだ!


「がっ……!?」


 リュイの体から離れてなお、それは残された内力に従い、定められた攻めを行う。たまらず、ジュイキンはもんどり打って屋根から落ちた。

 五体を打ち付ける地面に、ひたひたと血が広がっていく……。


                 ◆


 客棧ホテル沛苑はいえん酒家しゅかは地元の人間も集まる大衆食堂と、観光客向けの宿泊施設で経営が成り立っている。その長所はなんといってもお手頃価格であり、客室の調度もそれ相応のものだ。そこそこ古く、そこそこ綺麗で、快適。


 もっとも、今広々とした寝台を占領しているグイェンには、そこそこもへったくれもない。彼には客棧ホテルに泊まるという経験自体、初めてのものだった。


「……ふが」


 だからだろう、昼間の出来事も含めて、色々な意味で興奮している彼の眠りは浅い。不意に身を起こして、厠所トイレに立つが、戻ってもすぐ横になろうとはしない。

 何かおかしいな、と思いながら、グイェンはしばし首を捻り、頭を掻いた。

 今自分がいる場所はホテルで、お師さまのリュイは別室。ここは二人部屋で、相棒のジュイキンと一緒に泊まった、そのはずだ。


「あれ? ジュンちゃん、厠所トイレ?」


 当然ながら、一度に二人も用をたせるようにそこは作られていない。

 グイェンはふらふらと、寝ぼけた顔のまま室内を改めた。衣装箪笥の中や、寝台の下を覗き込んで、ジュイキンも、猫のミアキンもいないことを確かめる。


 やおら不安を覚えた彼は、リュイに相談しようかどうしようか迷った。すっかり目は冴えてしまって、寝て待とうという発想は頭にない。

 新調した唐傘を手に、グイェンは部屋を出た。その足元に、すりすりと柔らかなものが触れる。うひゃあ、と小さく声を上げて視線を下げると、黒猫がいた。


「あっ、お前ー!」


 それは、ジュイキンの元から危機を覚えて逃げ去ったミアキンだった。彼女(メスなのだ)はねうねうと口の中で小さく鳴き、にあーんと高い声を出した。


「ん? ついてこいって?」


 どうしてそうなのか、本人に聞いてもおそらく分からないだろうが、グイェンは即座にそう解釈した。実際、それは正しいのかもしれない。


 常夜灯の淡い明かりが等間隔に照らす廊下は薄暗く、申し訳程度に敷かれた薄い絨毯は、一枚の織り物を無理やり引き伸ばしたかのようだ。

 その上を、ミアキンはしたたたと軽快に走り抜けた。もふ、と肉球を踏みしめて足を止めると、待ち構えるように振り返り、長い尻尾を揺らす。


 グイェンが追いつくと、再び走り、階段を下り、どこかへ案内しようとしている。薄暗がりに黒い毛並みがよく馴染み、金色の目はますます輝いていた。

 これがジュイキンならば、猫の集会にでも呼ばれるのかと考えている所だ。グイェンは無邪気に、多分このままミアキンが、友達の所へ案内してくれると考えていた。


 まさか、その友達と師匠が今殺し合いを演じているとは、夢にも思わない。

 だが、渦中のジュイキンとリュイさえも、グイェンがこの上更に残酷な真実を知ることになるなど、この時は思いもよらなかった。

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