第4話「ノーベル文学賞、風に吹かれてボブ・ディラン」2016/1013

今年のノウベル文學賞の受賞者が、Singer & Songwriter の Bob Dylan となったことが各界、ことに文學界にたゞならぬ波紋を描いてゐるらしい。それらのツイートを、場違ひながら(それゆゑサタニカルに響く感じで)WallStreet Journal(本業は経済誌です)が傳へてゐる。<http://jp.wsj.com/articles/SB10019558976659973568804582372852201020564> 「ボブ・ディラン受賞、文学界から称賛と皮肉も - WSJ」

それらを笑覧、早速一興、狂歌をもよほした。


| 文學賞、風に吹かれて、ボブディラン。物欲しげなる負け犬の聲 |


{今時の讀者のためには、註しておいたはうがいいだらうか。『風に吹かれて』とは Bob Dylan の名を世界中に轟かせたフォウクソングの名曲で、PPM(Peter, Paul & Mary)の美しいハアモニイで世界中の歌聲となって(YouTube にあるだらう)、私が最初に聽いたのもそれであった。その後、作詞作曲者のを聽いて、その捻くれた汚らしい濁聲に「なかなかいいじゃん」と感じて彼のファンとなったのであった。


文學の時代が終ったのだ。

今度の Bob Dylan の受賞は、Dylan を凌駕する文學者が一人もゐないと世界的權威をきどるノウベル賞でさへが判斷せざるを得なかったのだ。

今後、ノウベル賞は文學賞を廢止すべきであらう。廢止して、PopCulture Prize でも新設したらいい。それがこの現代世界の文化状況への對應といふものである。

はっきり云ふ ―― 今の文學などタマシヒ拔けの、ハ抜けの、フ抜けの、マ抜けの、モ拔けの、ひとりよがりの我樂多(ガラクタ)の、Master じゃなかった Mastur-bation にすぎない。

文學の時代などとっくに終ってゐるのだ。


Word of World ∈ 思考 69 空想 ∋ Art of Heart

狂歌師が食っていける日が來ますやうに 

むらさき 69 さけぶ


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本日の日本 むらさき 69 さけぶ @murasaki69sakebu

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