第3話 これってパクリじゃないの?

 「皆さま、こんにちは。今日は美弦くんにはおうちにいていただくようにいたしました。


 はい。


 パクリ問題。です。


 このエッセイを始めたきっかけは、私の心の不調にあります。

 自分自身の心の澱が粘つきすぎて、身動きがとれなくなりそうでした。

 そこで、作中の登場人物に手助けしてもらって、心の内を吐きだしたり、気分転換になったりすればと思ったのです。


 しかし。


 私は失念していました。


 ある有名作家さまが、既にこうしたスタイルでの作品を発表なさっていることを。


 私としては、パクッたつもりはないのです。

 しかし、パクッたようにしか見えない。


 私は、この有名作家さまを敬愛しています。

 この私の駄文が、有名作家さまを脅かすとはとても思えません。


 しかしながら、許可も得ずに発表してしまったことは完全に私の過失であり、敬愛していると言いながら、疎かにしてしまったのと同じことです。


 そこで、反省を込め、こうしてここにお詫びすることにいたしました。


 私の不注意、そして不見識により、このようなこととなり、大変申し訳ございません。


 どのようなつもりであろうと、決して許されることではないです。

 ただ、責任を削除することのできない私は、自ら作品を削除することはできません。

 本家の有名作家さまからのご要望があれば、すぐにでも削除いたしますが……これはわたし自身への戒めです。


 皆さまには、驚かせてしまい、大変申し訳なく思います。

 既に☆やレビューをくださったお方にも、申し訳ないです。


 戒めの意味を込めて、作品は残しておきたいところですが、私の一存では決められませんことを、お詫び申し上げます」


                   2016年10月7日 13時10分

                         汐凪 猗綺子



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る