第2話
次の日、おじいちゃんは施術を受けた
昼間に手術した為私達は手術に立ち会うことは出来なかった
立ち会ったおばあちゃんによると「また後でな」と余裕だったらしい
手術後一時おじいちゃんは目を覚まさなかった
久々に会いにいくかと病院に行くと、病室が普通ではなかった
ICUという集中治療室におり、簡単に言うと病状がよくない患者さんたちのいる部屋だった
その時、私は状況が読めずなにか怖いところのような気がしてオロオロしていたがお母さんは何か覚悟したかのようにおじいちゃんに話しかけ始めた
聞こえているのかも起きているのかも私達には分からないがもし聞こえているのならという思いで話しかけていたのだと思う。
その日は目を覚まさなかったので病院を離れることにした
それから毎日、お母さんは病院に通う様になった
私はそれが疑問で仕方なかった
なぜならお母さんはおじいちゃんのことをとても嫌っていたからだ
お母さんが小さい頃からおじいちゃんはワガママでケーキのイチゴをくれなかっただのテレビで巨人戦ばかり見ていてテレビが見れなかっただの車の中でタバコを吸う為窓を開けられて寒かったなど些細なことがお母さんは嫌で「おじいちゃんは嫌い。ウザイ」などと私にいつも言っていた
実をいうと私も嫌いだった
家が近いいとこばかりに優しくして(私がいとこと5歳差と7歳差なのもあり私はもう甘やかさないでいいと思ったのだろう)家に行くといつも理不尽に怒られたりパシリにされたりしていた。
だから尚更疑問だった
気になり母に聞くと
「父親だから」
と言った
昔おじいちゃんが倒れた時
母は20代だった
成人してもおじいちゃんは厳しく母は今よりも倍おじいちゃんのことを嫌っていた
だが「父親だから」心配して病院について行ったと言った
その考え方が父に何かあった時私に出来るのかと心配になりながら母と病院に向かった
――――――――
おじいちゃん わたくし @Hoshinowatatakutokini
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