始まり

いつもの規則正しい機械音で椎名美紀(しいな みき)は目を覚ました。


まだ寝ていたい衝動を抑え、美紀はベッドから起き上がった。

眠い頭を起こしたくて、窓を開けるとそよそよとカーテンを踊らせる春風が吹き、なんとも言えない心地よさだ。


美紀の住むこの街は都内から電車で三十分と都会でも無く田舎でもないどこにでもあるような街だが、自然も多く、治安も悪くないので美紀は気に入っているのである。


少し目が覚めてきたので、洗面所に行き顔を洗い、メイクの支度にとりかかった。


少しふっくらとした輪郭、目は奥二重、自分の気持ちを押し通すイメージを持たせる眉、少し口角があがっていて、ふっくらとした唇

髪の毛は肩まであり、少しくせ毛なのでウエーブがある。

今日もその顔にナチュラル系のメイクを済ませ、パジャマからスーツに着替えて家を出る時間が迫ってきたので急いで靴を履き家を出た。

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春と猫と君の横顔と @Kotokoto528

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