第4話
「兄貴さんよー」
「なんだい妹さんよ」
「エロゲっておもしろいの?」
「ごふっ」
なんかみぞおちを殴られる感じがした
「な、なして?」
「いやさー、ネットとかで見るとエロゲにはストーリーや音楽がいい
良作が多いって聞いたからさ、兄貴ならやってると思って」
「————やってたとしてどんな奴か言うと思うか?」
妹に自分の性癖暴露とかどんな拷問だよ
「まあそんな事言ってもわかるんだけど...」
そう言って妹はゴソゴソと俺のエロゲのパッケージを取り出す
......あ?
「ちょっと待て
なんでお前がそれ持ってるんだ」
「ゆ〇そふと。かー
可愛いよねー シコいよねー」
「.......」
ダラダラと汗が流れ落ちる
そして驚愕する
まず妹御がゆずソ〇トを知っていることに
そしてもう一つ。何故鍵のかかっている俺の部屋にあるはずのお宝がここにあるのか
「....っふぅーー」
軽く息を吐き手をゆっくりと出す
それを見た妹は首を傾げ
「何ようかな兄貴殿」
「いいか、それをゆっくりと俺に渡せ。なんで鍵のかかってる俺の部屋にあるはずのお宝をお前が持ってるのかは不問としてやるから」
「そりゃあピッキングでしょ」
「よぉし分かった。今ので合点言った。時々俺の部屋の本が消えてると思ったらお前か。絶対許さん。お縄につけ」
「まあそれはそうとして」
「それはそうじゃねえよ」
「貸してくれない?これ」
「は?」
どこの世界に妹に自分の性癖が詰まったエロゲを貸す兄貴がいるというのだろうか
いや、ここにいるのだが
「————エロゲを貸すのはいいが、お前は何を求めてるんだ」
「ストーリーとシコリティ」
「割合」
「8対2」
「じゃあfateやれ。snならある」
「fate?あのなすびちゃんが可愛いっていう?」
「それFGOな」
あれはあれで面白いが
「じゃあ貸してよ。そいつでいいから」
「まあええやろ。待っとけ」
「ういっす」
俺がほしかったのは妹だったはず にらたま @arashi0831
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