したく

いつか ひとりきりになったとしても

それでも ちゃんと歩けるように

あなたの笑顔や 笑い声や

ふっくりと温かな 手のひらや

ぎゅっと抱きしめた 感触を

ずっとずっと

心に重ねているのです


それは 旅支度のようなものなのだと思います

それは 冬支度のようなものなのだと思います


そうして ひとりきり

ほんの少しの暗闇と 未明の世界を歩いた末に

帰り着き 春に生まれる


ふたたびはじまる あなたとの日々のために 

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