つばさへ

稚拙な翼よ

それでも わたしは 信じている

あの青に溶けるほどに

いつか 天高く 舞い上がることを

こころの 奥底から 信じている


だから いまは もがくがいい

だから いまは 苦しむがいい

それらはすべて 追い風となる

いつかはすべて 追い風となる


稚拙な翼よ

そのときが 来るまでは

わたしは ここにいよう

じっときみを 待っていよう

どんなことが あろうとも


だから いまは 耐えるがいい

その暗く垂れ込める ものこそが

翼を 強くする

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