おもう

どうして そらは あおいの

どうして うちゅうは くろいの

どうして なつは あついの

どうして ちいさなゆきが こんなにつもるの


どうして 勉強しなきゃいけないの

どうして 親の言うことをきかなきゃいけないの

どうして ひとを好きになるの

どうして こんなに泣きたくなるの


どうして わたしは わたしなの

どうして どうして


たくさんの どうしてを繰り返して

わたしは 生きてきて

たくさんの どうしてに悩みながら

わたしは 生きていく


そこに 答えが出せないこともある

そこに 答えなどないこともある


けれど

懊悩が突き破った その崩れた壁からは

まばゆい 光がさしこんでくる

光が育てる その種子は

きっと青い ふたばを生む


だから

わたしの どうしては

いつしか だれかの 答えになって

そうして わたしの 懊悩は

いつしか だれかの 心を晴らす


そんな光景を 懸命に心にえがき 焦がれる


きょうも おもう なやむ

きょうも じぶんで じぶんの手をとる

さあ と

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