中学生編2
十五冊目――八年目の記録一学期――
私は一体何がしたくて、どう生きたいのかな?
つらいのはもう嫌です。ですけど、多分それから逃げ出すことって出来ない。そうも思うんです
だから、私は考えないといけない
それは先生からの宿題でもあるし、お姉さんとの約束でもあるし、それから何より私にとって多分大事なことだから
新学期が始まって、少し経ちました。今年はもう少し新聞部の活動にも力を入れてみたいと思います
何が出来て、何がしたくって、なんのために何をするのかなんて、私にはまだ全然わからないけど、とりあえず今やること、できること、もし自分にできることがあるんなら何でもやってみないと。まだ私には何にもないから、だからそうやって何かをしてみないとダメなんです
私は知らないとダメなんです。自分のことを、生きることを、知らないとダメなんです
新聞部のことで先輩たちに少し相談をしたら、やってみたいならやってみなって、言ってくれました。だから早速先生たちに掛け合ってみて、許可をもらって、それから必要な準備を考えてました
新しいことをするって、ワクワクします
うーん、工作って難しいですね
やったことないからですかね。でも先輩たちも手伝ってくれて、何とか形にはなりそうです
でも、ちょっと不格好になりそうです
のこぎりをまっすぐ引くって難しいです
設置を慎重に討論した結果、やっぱり当初の予定通り昇降口に置くことになりました
あとは、天に運を任せます。あ、でも一応自分でポスターを作ってみました!
でも私は、絵がド下手でした。いえ、学校の美術の時間にもう何度も絵はかいてますから、実際自分の絵がド下手なのは知ってましたけど!
でも、まさか新部長に速攻で却下を下されるとは思わず、ちょっとショックでした。でも、代わりのポスターを用意してくれるって、約束してくれたので溜飲を下げることにします。美術部の人にお願いしてみるって言ってましたし、きっと私のよりいいものが来るって信じてます!
ポスターも貼って、これで正式に新聞部お悩み相談箱が稼働し始めました!
四月いっぱいこんなことしてたので今年は全然勧誘できなかったんですけど、何とか新入生が二人入ってくれました
初めての後輩です!
でも、私は新しいことを初めて手一杯だから、一年生たちの面倒は三年生の先輩方に丸投げです。ゴメンナサイ、でもそうしていいって先輩たちが言ってくれたので、言葉に甘えようと思います
相談事に対して、新聞で回答を付けるっていうのはそれはそれで恥ずかしいものなのかな? 知られたくないことは相談できないよね?
そういうことにも対応できるように少し考えてみようかな
最近いろんなことを考えて、答えを見つけようって思うんです。けど、考えれば考えるほど、この世界って生きにくいんじゃないかなって、そんなことを思っちゃうんです。生きるって、生きてみるって、決めたのに、結局私は生きるようにできてないんですかね?
いろんなことをやりだしたら学校の勉強に割く時間が減りました
学生の本文は勉強だって、先生も言っていたしほんとは良くないって思います
でも、だからって、自分で始めたことをおろそかになんかできないし、両立しないとダメなんですけど、急に始めたことだから何分まだ要領が掴めなくっててんやわんやです
だけど、いろんなことをしてみて、いろんな人のこと考えて、悩み事と向き合ったりして、私は何も持ってないですけど、何かを持ってる人も私と同じようにいろんなこと考えて悩んだりするんだって、なんだか少し安心します
ですけど、その、意外と恋の悩みとかが多くって、これはどうしたらいいんだろうって、困ることも結構あります
だって、私恋とかしたことないから、そんなこと考える余裕もなかったから、だから分からないんです。男の子を好きになるって気持ちがどんななのか、分からないです
それにぜい沢だって、ちょっと思います。そんなこと私に聞かれても知らないよって、ちょっとしっとします
だって、恋する余裕があるってずるいです
気づくともうテスト週間です。あっという間、いろんなことをしているとあっという間です。早い、時間が進むのは早いよ!
テストについてはあんまり書いてる余裕がないかもしれないので、この日記ではもうあんまり触れないようにしてしまおうかなって、思います
だって、テストのことを一々書いてる余裕がなさそうです
いろんなこと、考えます
たぶん世界は不公平で、平等なんて、公平なんてうそっぱちです
何にも正しいことなんてないんです
先生だって間違えることもあるし、絶対に正しいなんてことそれこそ絶対ないんです。でもそれでいいんじゃないかなって、そんな風に最近思うんです
みんな一生けんめい考えて、みんな精いっぱい生きて、それでそんな風に回ってるって、なんだかそう思うんです
こうだからこう、ああだからああ、なんて決まり事もきっとほんとは何にもないんです
でも、だけど、私はそういうのにずっと囚われてて、だからずっと思考が塞ぎが気になってて、それだからずっとずっと必要ないものはなくならないといけないって、そう思ってたんです
でも、みんないろんなことを悩んでて、こういうとダメなんですけど、時々そんなことで悩むの? って投書もあったりして、なんかそういうのいいなって思うんです
無駄なことって言ったらいけないんですけど、でもそういうなんて言うかほかの人から見たらなんてこともないことで悩めるって、すごいことだなって、そんな風に思うんです
そういえば、そろそろ体育祭です。今年は早くやるそうで、一年生たちは入学早々で大変だなって思いました。それから今年は夏の間に林間学校があったり、職業体験があったり、色々です
学校の行事も、色々あって、きっとそのどれからもいろんなことを知ったりできるとおもんです。私が知らないといけないこと、やってみないと分からないこと、自分の生き方を知ること、そんなことを体験を通じて知れるんじゃないかなって、そう思います
あとは、やっぱりそういうってお金がかかったりもするので、どうしてもお母さんに伝えないといけないんですけど、やっぱりそれは気が重いです。でもお姉さんに相談したり愚痴を言ったり、そういうのをしてもいいよって、わるいことじゃないんだよって、教えてもらって、だからきっと大丈夫だって思うんです
前を向くって、難しいです
いろんなこと考えるようにして、実際やることも増えて、いろんなことに挑戦してみてるんですけど、それでもふとした時に考えちゃうんです
こんなことも満足にできない私には価値なんかないよね、って
いろんなこと、失敗したり成功したり、失敗を基に次のことを考えてみたり、そういうのってきっと大事なことだと思うんです。でも、一回で成功できないとダメだって、私の中の私が言うんです
それは変だって、私は知ってるんです。だけど、私は私が許せなくなるんです
たぶん、これが良くないって思うんです
私は完ぺきになんかなれません。でも私は完ぺきでないとダメだって、私が言うんです
無理です。完ぺきな人なんて、そんなのいません
でも、私は私に完ぺきを要求するんです
こんなのおかしいって、分かるんです。でもそれを要求して、それが出来ないなら死んだほうがいいって、ささやくんです
ほんとは分かってるんです
そんなのは私が死ぬことの方便だって分かってるんです
分かってるけど、どうしても、どうしても止められない
グルグルって、グルグルって、いろんなことを考えてる間に、私の頭の中に段々積もってくるんです。自分が必要のない人間だって、そんなことがずっとずっと降り積もってくるんです
それは良くない考えだって、分かるんです
だって、私がずっとおかしかったのはそういう考えをずっとずっと信じてたからだって、そう思うから、今までを全部全部否定して、新しい私にならないといけないから、だからそう思うから、必死に否定して、見ないふりをするんです
それなのに、ずっとずっとたまってしまうから、だからいつまでたっても私のままで、ダメって分かってるのに変わらないとダメだって知ってるのに、そういうのが残ったままでどうしても変われなくって、だから私ってダメな子だって、わるい子だって、思うんです
でも、私これも知ってるんです。自分のことをそんな風に思っちゃいけないって、そういうふうに思うのこそ、ダメなんだって、それも知ってるんです
なのに、なのに、どうしても止められなくって、だからそういうときって思わず笑っちゃうんです
私は、なんでこんななのかなって
考えて、考えて、そうするとやっぱり嫌なこととか、苦しいこととか辛いこととかそういうの考えちゃうんですけど、それでもやっぱり、そういうのともちゃんと向き合って付き合っていかないといけないんじゃないかって、そう思うんです
でも、それはやっぱり辛いからやっぱりできれば見ないふりをしたいし、知らないふりをしたいです。でも逃げられないって、ほんとは知ってます
こういうのちょっとしんどいですね
体育祭も終わって、気が付けばもう期末テストも終わりました
そろそろ一学期が終わっちゃいます。そしたら、夏休みの間に林間学校があって、それからお姉さんともまた出かける約束をしたし、今年もまた料理の練習をしようと思います
それに宿題も結構量があって大変ですから、早めに済ませないと図書館で本を読む時間が無くなっちゃいます
でも、やることいっぱいで楽しいです。やれることいっぱいで楽しいです
こうやっていろんなことをたくさんやってると心が落ち着きます
私って、いろいろできるんだ、やっていいんだって、なんだかそういうのに安心するんです
相変わらずお母さんは私に興味もないみたいだけど、私は元気です
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