四冊目――四年目の記録
四年生
学校でパソコンのべん強をした。家にもパソコンがあるから使ってみようと思う
そういえば、お母さんはよくパソコンの画面とにらめっこして変な顔してる気がする
お母さんにパソコンを使ってみたいって言ったら変なかおをされた
ダメなのかな? 私はまだパソコン使っちゃダメなのかな?
学校で習ったからもういいのかなって思ったんだけど、ダメなのかな?
お母さんにおねがいして ゲームを買ってもらった
みんながやってるゲーム
テレビでよく見るあの子といっしょにぼうけんできるね
みんなと同じゲームでいっしょに遊べる 遊ぶむつかしかった! 書けたvブイ!
しゅくだいを終わらせてから、お母さんの目をぬすんで(こっそりすることを こういうんだって 学校の先生がいってた) ゲームをしてます
いまバッジ三つめです なかなかトレーナーは手ごわいです
でも私のげんのすけも強いので大丈夫、です!
海に行きました
遊びに来たはずなのに私はずっとお母さんといっしょにはま辺にいました
しお水は体に悪いし、自然じゃないからダメだっていってました
私は泳ぎたかったです
せっかく海に行ったのにぜんぜん楽しくなかったです
あつかったです 砂はま あつかったです
これなら遊びに来ないでみんなといっしょにゲームしていたかったな
夏休みも終わって学校です
私は知りました 図書かんはいいところです
私はやっぱりいらない子 なのかもしれません
少し気もちがおちついてきたので日記かきます
さいしょは 好奇心でした(なんとなく知りったくってしかたないことをこういうそうです。先生が言っていました)
もし私が本物のわるい子みたいにかってに学校お休みしたらお母さんはどうするんだろうって思ったんです
別に困らせたかったわけじゃないんです
ただ、いつもいい子じゃないとダメだって言われるから、いい子じゃないとどうなるんだろうって、気になったんです
まだぐちゃぐちゃで よくわかりません
わたしはいつもと同じ、悪いことノートを書いて、かがみに向って反省しなさいって、なんども なんども なんども なんども なんども なんども なんども とにかくたくさん 私はわたしをしかりました
なんだかかがみに うつってるのが わたしじゃない気がしてきました
それとも やっぱりわたし なんでしょうか?
よく わかりません
お母さんがきびしいです
いつも私をみています
こわいです
お母さんにピアノきょうしつに行こうねって言われました
おうちでリコーダーのれん習をするとうるさいっておこるのにどうして私をピアノきょうしつにつれて行こうとするのかよくわかりません
でもお母さんがいうなら私はそうしないといけません
それがいい子ですから
お母さんに逆らわないのがいい子です
さいきんときどき お父さんとお母さんがこっそり もしかしたら 私に聞こえるように言ってるのかもしれないですけど、とにかく話をしているんです
こわいので、日記にはかきません
もしかしたら 私は このうちの子じゃないのかもしれません
捨てられた、私には行き場がないです
いい子にしなくちゃ
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