『源氏物語』。あまり詳しくない人でも、名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
ですが千年も前に書かれたものなので、いざ読むとなるとハードルが高い。そんな風に思っている方も多いかと思います。そんな方にこそ、このエッセイを読んでほしいです。
現在とは価値観が違うからこそ、そこに独自の目線で切り込みます。そしてもちろん、現在に通じる部分にはに対する意見や解釈もちゃんとあり、なざこの物語が千年の長きに渡って愛され続けているか、その一端を垣間見ることが出来ました。
世界最古の長編小説にして、恋愛小説の元祖。少しでも興味を持たれている方は、まずはこちらを見てから理解を深めてはいかがでしょうか?
源氏物語…一度は読んでみたいと思いつつも、すぐに挫折してしまう。あるいは受験勉強で散々嫌な思いをさせられたためにトラウマになっているという方も多いのではないでしょうか。
この作品はそのような堅苦しさは一切ありません。原作をある程度理解している方ならばご存知だと思いますが、源氏は基本「だめんず」で、あと「イタイ女」も出てきます。
そんな突っ込みやネタ話を容赦なく浴びせる作者のセンスはある意味「源氏より光ってる」のかもしれません。
そして、笑いのジェットコースターの後に待っているのは「いつの間にか源氏物語が理解出来ている」という謎の感動……
源氏物語を読んでみたいという大人はもちろんのこと、テストが近くて焦っている学生の方もぜひ!
「topics39 ちゃらちゃらチャラ男も宇治へゆく」まで読んでのレビューです。
本作は『源氏物語』や平安時代の生活の様子を、分かりやすく解説していて、かつ作者さまのぼやきや見解の入ったエッセイです。
1000年も前の作品なのに、なぜ今も語り継がれているのか。
このエッセイを読むことで『源氏物語』の魅力を知ることができました。
これから第3部と呼ばれる第45帖以降の話が更新されるので楽しみです!!
作者さまが同時展開されている【超訳】と合わせて読むとより深く知ることができると思いますので、こちらも是非!
現存する世界最古の長編小説として名高い源氏物語。
位人身を極めた光源氏が数多の女性と恋に落ち、平安時代の優雅な貴族社会の中で様々な思いが交錯する様子を描いた不朽の名作──なのですが。
現代の感覚で紐解いてみると、なんともツッコミどころ満載のこの物語。
それを別作品でわかりやすく『超訳』している作者様が、楽しく鋭くツッコミを入れつつ解説してくださっています。
呆れるほどに奔放だったり、細やかだったりの恋模様の他、当時の貴族の生活ぶりなどにも触れており、源氏物語を何倍も身近に感じさせてくれます。
源氏物語を知る方ならばこちらの作品だけでも十分に楽しめますが、どんなストーリーかよくわからないなぁという方は『【超訳】 源氏物語』で物語を読んでからご覧になることをおすすめします(^^)
その名の通り源氏物語の別冊。解説書のようなもの。
平安の貴族の恋の駆け引きを源氏物語に添えて解説してくれます。
この作品は次のような方にオススメ。
・源氏物語を読んだことのある方
・平安時代の作品を読む事前知識として、恋の様式や基本的な貴族の生活を知りたい方
源氏物語を一度は通して読んだ人にとっては「あー、分かる~」と頷ける内容になっています。
また、同じ映画を見た友人と感想を語り合うような文章で源氏物語の恋について語っているので、一度源氏物語を読んでから読むことをオススメします。
所々、貴族の生活に関してのトピックも入っています。
今後平安ものを書いてみたい物書きさんや予備知識の欲しい読み専の方にもオススメ。
作者さんが参考文献として明記しているHPなどは写真を用いて視覚的に分かりやすいので興味が湧いたら覗いてみるのも良いかも。
ただ、基本中の基本のことが多いので平安もの好きにはちょっと物足りないかも。