私が「とりかえばや物語」に出会ったのは12の時、田辺聖子さんが現代語訳を担当されたもので、当時の私に凄まじい衝撃と影響をもたらした古典文学でした。
当時、私は「源氏物語」に挑戦したものの、難しい上に、登場人物たちに全く共感できず、読むのを止めてしまい、他のにしようと、適当に手に取って「とりかえばや物語」を読んだのですが、読んだ瞬間、余りにも、内容が解りやすく、主人公の二人は勿論、魅力的なキャラクター達が織り成す人間関係の複雑さやもどかしさなど、読んでいても飽きない上、心に響きすぎるくらい内容が素晴らしくて、魅力的すぎて、どんどん物語にのめり込んでいき、読み終えた後、このお話は、実は平安時代の人ではなくタイムスリップした未来人によって書かれたのではないかと、混乱したのを覚えています。
私にとっては、授業で絶対教わりたい程、古典文学の最高傑作だと思っている「とりかえばや物語」・・・それがまさか、カクヨムで読めるなんて!!!!!!!!(感涙)
「とりかえばや物語」に限らず古典文学は現代語訳を担当する方によって同じお話でも色合いが全く異なり、違う魅力を楽しめる。そこが現代語訳の魅力的なところだと思います。
ですから、「とりかえばや物語」を過去に読んだことがある方にもおススメです。