「ベゴニア」

煩先生

 

麻縄の輪は

夜風に軋み

痩せた魂を

喰い荒した


空疎な花に

理屈は脆く

正した病が

惹き招いた


生塵を溢し

茎幹が砕け

蒼白な顔も

美しい君よ


淋しい朝は

何を与える

冷たい舌に

何が語れる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「ベゴニア」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ