かけひきゲームを考える あみだくじ編
命やお金がかかったゲームをすることになるサスペンス作品を見かけます。そのようなかけひき系サスペンス内のゲームで使えそうなネタを考えます。
今回の題材はあみだくじです。おなじみのゲームなので、知る人は多いでしょう。
このあみだくじを使って、かけひき系ゲームを作ります。
あみだくじの縦線上部を選んでルールに従って下っていき、縦線下部の結果を手にするというのが基本ルールでしょう。
かけひき系サスペンス内のゲームで使うなら、縦線下部の結果は『100万円ゲット』や『100万円没収』や『所持金2倍』など、有利にも不利にもなる条件があるのが自然でしょうか。
考えられるルールは以下があります。
1縦線下部の結果が隠されている。
2横線が隠されている。
1の場合でも、縦線が3本ある場合『100万円ゲット』『100万円没収』『所持金2倍』のどれかの結果があるとわかるなどで、結果一覧は見えるほうがいいでしょうか。
1、2どちらの場合でも、ただの運任せになってしまう弱点があります。運任せだと、かけひきゲームとしては魅力が足りなくなってしまうかもしれません。
回避するために、かけひき要素を追加します。
1の場合は敵だけ結果が見えて、どの線を選ぶのが最善か敵に質問できたら、かけひきらしくできるでしょうか。敵の言葉を信じるかも、かけひきの一種になりそうです。次に敵に質問される側になる場合、反感を買わないために真実を言ってくれるかもしれません。逆に反感を買って、敵のターンで必ずウソを言いたくなるように仕向けるのかもしれません。
2の場合は横線すべてではなく、一部が隠れていたら考える余地があるでしょうか。
下半分の横線が隠れている場合、見える部分の横線から推測はできます。
隠れる部分のすべての横線の本数、指定の縦線につながった横線の数などがわかるようにできたら思考できそうです。
全横線の本数だけオープンさせたら、推測の情報が多くなるでしょうか。
プレイヤーと敵の2チームがある場合のかけひきを考えます。
プレイヤーと敵の両チームとも、基本のあみだくじの形と結果の配置は同じです。自分のあみだくじを見て、最善の結果になる縦線を選んだらいいことになります。
これを防ぐために『相手に見えない横線を足せる』というルールを追加します。
横線を足すと、あみだくじでいける先も変化します。うまく足したら、最善にいけるルートを悪い結果にいけるルートに変えられるかもしれません。裏をかいて、一切横線を足さない策もありです。
見えない横線だけではなく、通ろうとすると分断する(引き返すことになって、通れるルートを選びなおす必要がある)縦線or横線、特定地点にワープする横線など、種類を増やすのもありかもしれません。
仕掛けをしたら、あみだくじを相手チームにやらせます。縦線を選ぶ前に相手チームに質問できたら、かけひきゲームらしくなるでしょうか。お金を使うと、足した横線の数や場所がわかるのもかけひきゲームらしくなるかもしれません。
横線は一切足したりできないけど、縦線の先に置ける結果を自由に変えられる方法もあります。相手に質問などをして、どの縦線を選ぶか考えるようにします。
ただこの場合だと、あみだくじにする必要が感じられません。まっすぐな縦線でも通じるネタになってしまいます。
これを防ぐには、質問内容を『最善の結果に行くには、横線を何回渡る必要があるか』など、あみだくじに関係する質問に限る必要があります。
横線や結果がオープンの場合のかけひきを作ります。
両方がオープンだと、最善の結果にいけるように計算ができます。これを利用したかけひきを作ります。
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○ ×
上記のような『縦線2本、横線2本。左の結果がいい』という条件のあみだくじがあった場合。左の線を選んだらいい結果を得られます。
ここに『敵が自由に1本横線を書き足せる』というルールを加えます。
上記の例の場合は横線を1本足されるだけで、左の線を選んだ場合に×の結果に進んでしまいます。敵が横線を足したのか足していないのかのかけひきが作れます。
今回は縦線が2本の簡単な例を使いましたが、縦線が増えるにつれてかけひきも複雑になりそうです。
縦線が多いなら、敵が追加できる横線の本数も増えてもよさそうです。既にある横線の削除、移動などを許してもいいかもしれません。
|A |_|
| |B |
| ̄| |
横線を足せる箇所に限りがある制約もありかもしれません。上記の場合、AかBの箇所にしか横線を足せないといった条件です。プレイヤーは『A地点に横線を足したか』などの質問が1回だけ許されるなどがあったらかけひきゲームらしくなるでしょうか。『追加した横線の本数だけわかる』や『指定した箇所に横線が足されたかわかる』などでもいいかもしれません。
ここまで読んだ人なら気づいたかもしれませんが、あみだくじは文章だけで説明するのは手間になります。画像も表示できる環境なら、画像で済ませられるでしょうが。
文章表現の手間を考えると、このネタは使いにくいかもしれないですね。
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