ハイファンタジー世界を作る『移動手段編』
ハイファンタジー世界での移動について考えます。
今までの文章は https://kakuyomu.jp/works/1177354054881740016 からご確認ください。
移動手段は『徒歩』『馬』『馬車』が主になります。牛やヤギなども、地方によってはアリかもしれません。
貴族とかは基本、馬車移動になるでしょう。商品を運ぶ商人とかも馬車の世話になりそうです。
長旅には、馬が欠かせなくなるでしょう。馬は高価ですが、個人でも持てます。自分の馬を所持する旅人は多いです。
自分の荷物だけでなく、馬の荷物(食料など)も必要になります。
馬を受けいれられる宿もあります。そこでは馬の食料を提供してくれるので、自分で運ぶ必要はありません。
自分が乗って移動するだけではなく、荷物を運ばせるためだけの馬を所持する人もいます。
鞍やあぶみもあります。戦闘に使う人は、馬に鎧をつける人もいます。
飛竜、天馬などがいて、人間になつく場合、それらを使っての移動もするでしょう。
最後に、移動魔法がある場合について考えます。
移動魔法、移動アイテム、移動ポイントなど、魔法系の移動手段が出てくるハイファンタジー作品もあります。
大きくわけると、以下の分類になるでしょうか。
1.未踏の地でも、どこでも自由に移動できる。
2.自分が来た経験のある場所なら、自由に移動できる。
3.ある特定の場所にのみ移動できる。
1は自由度が高いです。
2はゲームの移動魔法でよくあるタイプでしょうか。
3はゲームのダンジョンなどで見かける『ふれると移動する水晶』や『乗ると移動する陣』などです。対になった移動ポイント同士でのみ移動できる感じです。
それぞれを現代でたとえるなら。
1はタクシー。
2は地図もカーナビもない状態での自分の運転。
3はバスや電車、飛行機。
このような感じになるでしょうか。
移動魔法があるなら、鉄道などの技術は発展しないでしょう。
なのでA街に移動できる移動水晶、B街に移動できる移動水晶、C街に移動できる移動水晶……というように、移動水晶ポータルができるかもしれません。鉄道の代わりにこの水晶で移動する文化が発展するかもしれません。
誰もが簡単に移動魔法が使えるなら、移動水晶ポータルの発展すらないかもしれません。
自由に移動できる魔法があるなら、セキュリティ面に問題が出るでしょう。いきなり自室に見知らぬ人が転移してきたら、驚愕でしかありません。泥棒ものぞきも偵察もし放題です。
なので建物に『移動魔法禁止』効果がある材料を使うなどで、セキュリティ対策をする必要があります。
個々の家に使うより、その家がある町全体に禁止対策をするほうがいいでしょうか。町の出入口にだけ移動できるようにして、町の中には歩いて移動してくださいというほうが自然でしょうか。
田舎町はその対策は施されていなくて、自宅侵入を防ぐために個々に対策しているのかもしれません。
移動魔法の習得が安易なら、移動水晶ポータルも発展しないかもしれません。
移動魔法の習得が困難なら、移動魔法を使える人は貴族のお抱え魔法士になるかもしれません。移動水晶ポータルなどが発展して、庶民はそれを使いそうです。
移動魔法を使える人は、庶民相手に代金の代わりに移動させる職をするのでしょうか。
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