リストラされたOL、真瑠璃の次の就職先は、なんと美形の陰陽師達の相棒⁉
爽やかスマイルに魅了されてしまう白王子・在人さんと、口は悪くてぶっきらぼうだけれども、責任感の強い黒王子・欧理さん。
二人のバディとしてスカウトされた真瑠璃を待ち受ける日々は……⁉
格好良くて素敵な二人の王子にどきどきしてしまう恋愛模様は、読んでいて思わずによによしちゃいます!
白王子も黒王子も、どちらもすこぶる魅力的に描かれていて、思わずそわそわ……(´艸`*)
ですが、本作の魅力はそれだけではありません!
陰陽師としての戦いの様子も、深い知識に基づいて描かれていて圧巻です!
特にラストバトルは手に汗握る迫力です!
任務を通じて深まっていく三人の絆や恋模様を、ぜひお楽しみください!!
会社をリストラされたOL、真瑠璃は、町で王子オーラ全開のイケメンに声をかけられる。「もしかして、あなたには見えてるんじゃないですか?」と。
彼の言っている『見える』とは、霊が見えると言う事。その霊が見える特性を買われた真瑠璃は、彼の勤めるカフェ、『鎮魂館』で働くことになるのだった。
えっ、霊が見える事とカフェに、どんな関係があるのかって?実はカフェで働くのは表向きの仕事。裏では陰陽師として人に仇なす存在と戦う、それがカフェ鎮魂館のもう一つの仕事だったのです。
この話の面白い所は、声をかけ得てくれたイケメン、在人の他にもう一人イケメン陰陽師が出てくると言う事。それは在人の兄弟である欧理。
在人が優しい王子様なら、欧理はぶっきらぼうなツンデレと言ったところでしょうか。真瑠璃は欧理とバディを組むことになるのですが、衝突してケンカになる事もしばしば。そんな時は在人が間に入って二人を宥めると言う……何だか少女漫画のような美味しいシチュエーションですね。
話のメインは悪霊との戦いですけど、真瑠璃達の人間関係が大きな見所。
優しい在人と、ツンデレな欧理。二人のイケメン陰陽師に挟まれながら戦い、生長していく真瑠璃。
バトルものとしても恋愛ものとしても、最高に面白いです!
作者さまの作品の中では珍しいバトルありの陰陽師ものです。
作者さまの特徴に、細かい設定や心理描写を丁寧に描くというのがありますが、その技法をバトルシーンに応用すると、こうもハラハラするバトルになるのかとうなされました。
ストーリーは、不幸オーラ全開のヒロインが、とあるきっかけで王子系陰陽師と出会うことで、自分を見つけていくストーリーです。
見所は、ずばり、ヒロインが王子たちとの交流を通じて成長していくところです。
こう書くとありふれた話になるのですが、前述した通り、作者さまには細かい設定を書く力がありますので、用意されたシナリオには、どれもが共感したり驚いたりと、エンターテイメントの基本であります楽しさを堪能することができます。
訳あり王子たちとの、恋にバトルに奮闘するヒロインの姿は、きっと読者さまの心を温かくさせてくれること間違いなしです。
ぜひ皆さまも、コロッケ片手に路頭をさ迷っていたヒロインを応援してみてください!!
二人の白黒王子たちも、レクイエムで待っていると思います。ちなみに、私は黒王子派でした。みなさまも、どちらの王子を推すか楽しんでみてくださいね!!
理不尽な理由で勤めていた会社をクビになった真瑠璃。ですが出会いや救いの手は思わぬところに転がっているもの。次に巡り会った仕事(?)は、二人の陰陽師の手助でした。
理由あって霊が見えなくなってしまった陰陽師、在人と欧理。二人は表の顔として、カフェ鎮魂館も営業しているので、真瑠璃はそこでも働くことになります。この在人と欧理がそれぞれタイプの違うイケメンで、そんな二人と同じカフェで働くと言うだけでもドキドキです。
ですがもう一つの陰陽師の仕事の方は、危険もつきものです。自らの命はもちろん、そばにいる人、見知らぬ大勢の人、時にそれらの命に係わる事態にも陥るのです。
少し前までただのOLだった真瑠璃には荷が重い事。ですが彼女は一人ではなく、在人や欧理がともにいます。三人が危機に陥りそれを乗り越えていく姿を、是非ご覧下さい。