このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(196文字)
ホームズ好き必見。本家よりすごいアクロバティックなアクション&推理。文章うまいです。Web的表現が面白いところもあります。
これは推理物? SF?目の付け所が複雑だけど、面白い!
よくこんなん思いつくな(´Д` )
この時代では●は生産されていません。時代考証に難ありのため、★65535個つけたいところ、3つです。
『最初の事件』を読み、僕はずいぶん懐かしい気持ちになると同時に嫉妬心にかられた。二十代の頃、むさぼるように読みふけったホームズパスティーシュをここまで収束させたのかと。ホームズパスティーシュの世界はバカばっかりだ。ホームズはドラキュラと戦ったり宇宙人とも戦う。だが、それらを全て抱擁したSF的奇想を前面に打ち出し、一種のバトル物として再構築したのがバカ(誉め言葉)であり、かしこである。パスティーシュとは一種の反動である。突き詰めれば、それはハードSFにだってなるのだから。
ライヘンバッハの滝にて、ホームズがワトソンに宛てた手紙に涙したのは、私だけではないはず。物語の最後の一幕でそれを思い出し、悲しみの中にも読了後は明るい気持ちになりました。これまでの二人の友情、そして解決してきた数々の事件を思い出させてくれるうえ、新しい境地に引っ張りあげてくれる作品です。完結済みなのに、当然続きがあるものとばかり思っておりました。叶うことなら、また二人に会いたいです。