最初の事件

作者 mikio

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★★★ Excellent!!!

『最初の事件』を読み、僕はずいぶん懐かしい気持ちになると同時に嫉妬心にかられた。二十代の頃、むさぼるように読みふけったホームズパスティーシュをここまで収束させたのかと。

ホームズパスティーシュの世界はバカばっかりだ。ホームズはドラキュラと戦ったり宇宙人とも戦う。だが、それらを全て抱擁したSF的奇想を前面に打ち出し、一種のバトル物として再構築したのがバカ(誉め言葉)であり、かしこである。

パスティーシュとは一種の反動である。突き詰めれば、それはハードSFにだってなるのだから。

★★★ Excellent!!!

ライヘンバッハの滝にて、ホームズがワトソンに宛てた手紙に涙したのは、私だけではないはず。

物語の最後の一幕でそれを思い出し、悲しみの中にも読了後は明るい気持ちになりました。
これまでの二人の友情、そして解決してきた数々の事件を思い出させてくれるうえ、新しい境地に引っ張りあげてくれる作品です。

完結済みなのに、当然続きがあるものとばかり思っておりました。
叶うことなら、また二人に会いたいです。