おかえりなさい

チャプター6

場所名 見慣れた麓


ナレーター:エクスたちがカオステラーを打ち倒し、この世界を調律すると、瞬く間に霧はすっと晴れた。あれほど高く見えていたこの山も、今見ればちょっとした丘になっていただけで、これほどまでに苦労して登ってきたのが嘘のように思えた。


タオ:…おい!ラパン、大丈夫か?立てる…よな?


ラパン:…?あ…あれ?なんで寝てたんだろう…私…。


タオ:なぁに、ちょっと疲れちまって倒れてただけの話だ、気にすんな!

…おかえり、ラパン


ラパン:…ん…。ただ…いま?


レイナ:どうにかうまくいったみたいね、よかった。


シェイン:しかしシルトさんの姿がまだ見えませんが…?


エクス:仕方ない、ここは一度麓まで戻ってみよう。その道中ですれ違ったかも知れないし…。


ラパン:うん…わかった。…。

…ん?あれってもしかして…。ああっ!!みんなここで待ってて!


レイナ:ちょっと!?どうしたの急に駆け出して!?


ナレーター:ラパンは一目散に駆け出すと、そこには1つの人影があった。ここからではよく見えないが、そこにいる誰かと少し話すとまたこちらへと戻ってきた。


ラパン:っとねぇ…シルト…まだスタートのところで歩いてた…み…みたいな?


タオ:おいおい!いくら遅いったってそりゃねーだろ!ま、これでシルトも見つかって一件落着って訳か。


シェイン:なんだかあっけない終わり方でしたね…。


レイナ:まぁいいじゃない、誰も居なくなっていなかったってことだし…!


エクス:ところで…ラパンはまたかけっこするのかい?


ラパン:うん!大事な友達との大事な約束だからね!


エクス:そっか、じゃあ頑張ってね。


ラパン:うん!ありがとう!タオ・ファミリーのみなさん!それじゃあね!


タオ:んあ?ラパンも俺たちのファミリーだからな!じゃ、また!


ナレーター:麓を後にする四人に背中を向けてスタート地点へと戻るラパン。この子があの時の≪おかえり≫の意味に気付いたのはもう少しだけ後の話になる。…遠くから声が聞こえる、「よーい…ドン!」もう聞き慣れたあの子の元気な声が。


――― END ———


全六話のお話が終わりました。シルトは名前だけの登場です。

ハイ!苦行終わり!今更小説形式化は怠いのでポーイで

今評価されてる作品以上にあのクソゲーを考察するのもきっついだけよ

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ジャンプ・アンド・ラン! ネロヴィア (Nero Bianco) @yasou

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