猫柳と蠅

六平彩

青山をさがして

昨日とあしたを歩く

あなたとわたし


あなたとわたし

あなたとわたし

あなたとわたし、なのだろうか


水がめに飛び込んだ蝿が

銀色のあぶくを吐き出すと

一面すべてが花畑


脳は蜜とこころ

手に絡まった金属の輪っかが冷たい

あ、ない。


がしゃどくろとお見合いをしてから

どんぶらどんぶら舟をこぐ

1人乗りのちいさな小舟


土に埋まる体と

泣く群集

そんなに、哀しいかしら

さよなら、そして「また後でね」


あ、見つけた。

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猫柳と蠅 六平彩 @aniichi

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