245
初めて男性を受け入れた。
体に走る痛みとひとつになれた悦びが、寄せては返すさざ波のように交互に押し寄せる。
先生は女性に興味はない。だから女性のことは何もわかっていないと思っていた。
はっきり言えば……
先生が女性を抱く姿は、平生のイメージとは結びつかない。
でも……私を抱いている先生は、いつもの先生とは違う。
ぶっきらぼうで無骨な先生が、こんなにも女性に優しく女性の体を知り尽くしているとは……。
淫らな自分が、小説のヒロイン琴子になったような錯覚にすら陥る。
琴子は吉岡と……
こんな魅惑的な夜を過ごしたのだろうか。
一度体験すると、もう二度と離れることは出来ない。
甘い蜜の中に堕ちた……
蜜蜂のように……
きっと……
もう他の蜜では、心も体も満たされることはないだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます