164
「pamyuに連載されなくても、書籍化されなくても、最後まで書いて下さい。只野先生の原稿が完結するまで私がアシスタントになります」
「アシスタント?俺は漫画家ではない。作家にアシスタントは不要だ」
「私、もう行くところがありません。みやこの恋を応援してあげたいし、あのマンションには戻れない。もうみやこと一緒には住めません」
「だから、どうした」
「ここで家政婦兼アシスタントとして働かせて下さい」
「君を……ここに?今夜だけではなく、暫くここに住むと?」
「二階の部屋を……貸していただけませんか?」
彼女は俺に真っ直ぐ視線を向けた。
「君に家政婦やアシスタントの給与は払えない。大体、原稿が売れないのだから、収入などない」
「お給料はいりません。私も今は家賃をお支払いすることは出来ません。その代わりにここで働かせて欲しいんです」
「俺をそんなに信用していいのか?俺と同居するなど、君はどうかしている」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます