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「担当と俺は無関係だ。疚しいことは何もない。担当の下着姿は見たが、欲情はしていない。付け加えるが、俺の原稿はお前と担当の不倫を書いたものでもない」


 一体……

 何の話?


「それでも、このまま帰るのか?お前は奥さんと離婚し、担当を選ぶつもりなんだろう。男が一度決めたことは貫き通せ」


「只野……」


「俺達はどうやら邪魔なようだ。彼女は今夜俺が預かる」


「……えっ?」


 只野さんは私の手を掴み、みやこと男性を残しカラカラと下駄を鳴らして歩き出す。


「只野先生……待って下さい」


「空気を読め。俺達はあの場には不要だ」


「……はい。あの……みやこの下着姿を見たとか、欲情とか、原稿とか、一体何のことですか?」


「家で話す。さっさと歩け」


「……すみません」


 みやこと只野さんが……まさか。

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