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俺は店の外から店内を覗き見る。店内で店長と担当が話をしている。時折店長はこちらに視線を向けながら、何やら話していた。
数分後、担当が店の外に出てくる。
「どうだ?」
「店長さんはまひるの新しい勤務先を知らないそうです。それに、まひるがKAISEIグループの企業で正社員になるという話もなかったみたい。どうやらミスばかりしていたために、途中で派遣契約を打ち切られたようね。へッドハンティングはまひるの嘘だったの。どうして私にそんな嘘を……」
「嘘?彼女がそんな嘘をつくとは思えないが」
いや、待てよ。
彼女は男と同棲していると俺に嘘をついていた。
「まひる、私のことを気にして嘘を吐いたのかも。私が男性と帰宅すると、必ずネットカフェに行ってたから」
「あの狭いマンションに男を連れ込んでいたのか。それは同居人にはたまったもんじゃない」
「そうかしら?ちゃんと声は我慢してたわ。こっちもそれなりに気を使っていたのよ」
「……っ、そんな問題ではないだろう」
「じゃあどんな問題ですか?」
相変わらず、口数の減らない女だ。
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