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【群青色さんはその女性のことをどのように思われていますか?本気で交際したいと思われていますか?】


 もし群青色が只野さんなら、本心を聞いてみたい。


【君にそのようなことを答える必要はない。】


 この口調、やっぱり只野さんだよ。


【桃色から群青色さんに、もう何もアドバイスすることはありません。これにて無料カウンセリングは終了とさせていただきます。】


 本来なら、この続き文句を入力する必要がある。


 そう……

 二人きりで逢う約束だ。


 男性の心理を数回の会話で読み取り、男性好みの女性を桃色に成りすまし紹介する。店長はユーザーを『いいカモ』だと言った。男性に金銭を要求するに違いない。


 でも、私にはそんなことは出来ない。その先にどんな罠が待ち受けているのか、想像しただけで怖かったから。

 犯罪紛いの仕事なんて、私のやりたい仕事じゃない。


 その後、サイトに書き込まれた相談内容に、私なりのアドバイスを書き込んだ。恋愛経験のない私のアドバイスが果たして役に立つのかは疑問だ。


 複数の悩み相談には応じたが、逢う約束は一件もしなかった。

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