直人side

　ピロンッ……

　帰宅した俺はすぐに【桃色恋愛カウンセラー】を開く。桃色から回答がきていた。

　気合を入れて、回答を読む。

「よし」

【群青色さんこんばんは。女性には、上から目線で話さない方がいいと思います。俺様な口調を好む女性もいるかもしれませんが、まだ知り合ったばかりであれば、ソフトな口調が好まれるかと。あまり好感を持たれていないようなら、『友達から始めていただけませんか？』と仰ってみてはいかがでしょう。あからさまに『友達になるのも嫌です』と答える女性はいないと思いますよ。】

　なるほど、確かに彼女は『友達』としてならいいと答えてくれた。

　流石、桃色だ。

　まるで俺達の行動を見ていたかのような回答。

【女友達とは、どんなことをすればいいのか？】

【そうですね。まずは性的な欲望は抑えて下さい。友達ならば、男性も女性も同じこと。成人女性ならば、一緒にお酒を飲む。休日は映画やコンサートを楽しむ。レストランで食事する。デートするみたいに楽しめばいいのです。デートと異なるのは、決して性的な要求をしない、体を求めないこと。彼女が心を許すまで、じっと待つのです。】

　性的な要求をしない。

『俺と寝ろ』なんて論外だな。だから殴られたんだ。