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「友達としてなら構いませんが……」


「友達?大人の付き合いなのに友達ごっこをしろと?」


「あの……、それが嫌なら……」


「別に嫌とは言っていない。君がそれで満足出来るなら。友達でもやむを得ない」


 良かった……。

 何とか、危険回避出来たようだ。


 その日、ネットカフェで食事をし、只野さんにはそのまま、帰宅してもらった。


 メールでみやこが男性と飲んでいることを確認し、潔くネットカフェに泊まることにした。


 深夜にみやこの情事を耳にし、こそこそマンションを抜け出す苦労を考えると、この狭い空間も苦にはならない。


 ――ふと只野直人とはどんな人物なのか知りたくなった。パソコンを開き、『只野直人』で検索をする。


 あの只野さんが、どんな作品を書いているのか興味があったから。


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