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「偏屈只野?」
「編集長曰く、気難しくて性格が捻くれていて頑固で強情。男としての器が小さいらしいよ。コテンパンに貶すくせにpamyuの連載に大抜擢するなんて、学生時代よほど親しかったか、何らかの弱みを握られているかどちらかだね」
「彼が才能豊かな人だからじゃない?」
「そうかな。そんな風には見えないけど。来週プロットもらう予定だから、それで判断するわ」
「みやこは男には甘いのに、仕事には厳しいのね」
「まひるこそ、手厳しいな。仕事と遊びは別よ。編集長の友人だからって妥協は出来ないわ」
こうして遠慮なく何でも話せるのは、みやこだけかもしれない。
私は人見知りだし、他人と会話するのも苦手。口下手だし要領も悪い。特に男性は苦手。面と向かうとテンパって何を話せばいいのかわからなくなる。
この性格が、出版社に採用されなかった大きな理由かも。
文章を書くことや、本を読むことは昔から好きだったけど、思い通りにはなかなか生きられない。
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