エッセイ「おじいさんの石臼⑤」

@19643812

第1話

偶然に通ったところが、仲宿でした!


エッセイ「おじいさんの石臼⑤」

清水太郎

出がけに孫たちに「じぃちゃん、東京へ行くよ」と言って、隣の部屋に入ったのです。孫たちは着替え中で、小さなチンチンを出したままです。弟がタッチするとお兄ちゃんが、軽くタッチしてママの処へ!お兄ちゃんはしばらくして慌てて出てくると強くパンとタッチでした。城山でのバス停まで、タッチの余韻に浸りながら歩きました。板橋区役所に着くともう9時半を過ぎていました、バスと電車の乗り継ぎに時間がかかります。何時もお上りさんなのです、黒いバッグに地震が起きても困らないように一杯要りそうな物を詰め込んでます。

祖父が王子から板橋に本籍を移した最初の戸籍が抜けていたのです、その戸籍に探していた祖父の妹事が残っていたらと来たのです。しかし、新しい記述はありませんでした。従姉と板橋区の公文書館で10時に落ち合う約束でした、時間はとうに過ぎています。歩いて向かいました、区役所の人にどこか聞いていたのですが、途中で又聞きながら急ぎました。知らずに歩いていたのです、商店街のはずれに橋が架かっていました。それが板橋の名前の由来になった橋だったのです。仲宿を歩いていたのでした、日よけのキャップを被って汗をかきながら橋から川底をのぞき込みました。

公文書館はかなり古い建物のようでした、人も少なく2階に資料室があるらしいのですが、判らずに通り過ぎてしまいました。従姉を探したのです、居ませんでした。電話をしてからしばらくしてから来ました、近くで休んでいたようです。二人の係りの方に来た目的をお話しました、時間が少しかかりましたが地図を用意していただけました。コピーが出来たのです、家に帰って後で調べると十分ではなかったのですが、この時には良いだろうと思い込んでいました。係りの方が親切な人たちだったので、「叔父の事をエッセイに書きたいのですが」と理由を話し名刺を渡しました。サイパンは玉砕したのですが、叔父は戦死ではなく山に逃げ込んで、葬式が済んでから帰ってきたのです。「記録があるとおもいますよ?」と教えて頂きました、予想外の嬉しい事でした。

13時30分に焼き肉店を予約していました、この前の焼き肉が美味しくてまた食べたかったからです。遅れて着きました、帰ってから洋子さんが「お店から電話があったわよ!」言っていたのです。3980円のセットを頼んだつもりでした、食べても食べても次々に肉が出てくるのです。1700円の御食事券を出して払うと8千円を超えていたのです、どうやら二人分で行くとしていたので2セットだったのです。足りない分はカードにしました、腹が満腹になる筈です。従姉の部屋に行き休んでから帰りました、八王子迄長い道のりです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

エッセイ「おじいさんの石臼⑤」 @19643812

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る