シリーズ物の二作目、主要な登場人物たちにいろいろな角度から迫りつつあるこちらですが、そこを抜きにしても、ストーリーが面白くてしかたない一編です。迷い込まされた少女、胡散臭い猫に、好戦的で人間くさいトランプたち。『アリス』をモチーフに、というお話は多くありますが、こちらはアクション多めで騒々しい。後半、息つく間もない、とはまさにこのこと。是非お楽しみくださいませ。
またも一気に読んでしまいました。キャラクターが生き生きとしていて、引き込まれるというより、最早飲み込まれると言った方がいいでしょうか。どのキャラクターも個性が強く、「こいつは次にどう動くのかな?」と想像しながら、そしてその上をいかれながら、最後まで勢いが衰えることなく終わりを迎えます。
最近、あまり小説などを読む気力がなかったのですが、こちらの作品はぐいぐいと、引き寄せられるようでした。ぞくぞく、ワクワク、ドキドキ。それでいて、落ち着いて読むことができます。まるで極上の、スパークリングワインをいただいているようです。どうしてこんなにもすごい作品が書けるのか、只々驚いています。これからも、応援させていただきますね。続き、楽しみにしています!!