一人の孤独な少女である"まこと"に新しい父親が出来てからの話。新しい父親には手がなかった。 非常に暗い内容に胸をチクチクと指すような展開の連続で、読んでいて飽きませんでした。 テーマがぶれず、主人公と父親の辛い心情、徐々に膨れ上がる憎悪がとても見所です! まことは、本当に生きていたと言えるのか。彼女達の人生とはいったい何だったのか。 とても考えさせられる内容となっております。暗い内容が好きな方にオススメです!
苦痛の度が過ぎれば、苦痛を感じている自分を観察している自分が生じるそうな。この小説の主人公のまことちゃんは、まるで他人のように客観的に自分のことを開陳する。彼女の不気味なまでの冷静さが、「父」に接したことにどのような反応をするのか。今後に期待。