最新話(第58話)までを読んでのレビューになります。
主人公の蒼斗は心に傷を持つ男の子。高校の入学式の日に突然頭上から銀髪の美少女が落ちてくるという二次元的な出来事を経験します。落ちてきた少女は朱里という名で、天賦の才能を持つ演劇部の部長でした。
朱里に魅せられた蒼斗は親友と共に演劇部に入部し、朱里への思いを隠すことなく伝えますが、そんな蒼斗に部員であり生徒会長である仲田先輩から、朱里が「二次元病」であることを告げられます。
二次元病がどんなものかを理解しないまま、心のままに朱里の傍に居続けると誓った蒼斗ですが、徐々に彼や部員達の周囲に起こる事象が朱里の二次元病の影響であることを知り、その力に脅威を覚える蒼斗。
けれども朱里の壮絶な過去や自分の抱えた運命に翻弄される朱里を知り、蒼斗は朱里の傍を離れることができなくて──。
言葉のとおり、小説や漫画の世界で起こりそうなことが次々と蒼斗たちに降り掛かってきます。
二次元病がこの先彼らをどこに向かわせるのか、まだまだ展開が読めない状況ですが、強さと弱さを併せ持つ朱里先輩を読者も思わず応援したくなります。
読みやすい文体で、一気読みできるストーリーです。