わけのわからない話ばかりですが、一つ一つの物語に、どこかリアルを感じさせられました。少し恐怖も。
なんだろう、この作品。 正直、わけがわからなくなる…… それは世界観が訳わからないのか、それを当たり前のことと受け入れられない自分がおかしいのか…… 虚実と真実、現実と幻覚の狭間のような世界観は、当たり前のように隣に存在するようで、その実、リアルとはまったく隔絶されたような世界観を構築している。 だが、やはりどこかに存在するリアルではないのかと同時に錯覚させる薄気味悪さがあった。 淡々としながらも狂気を孕ませた世界、面白かったです。
混沌。それしか言いようがありません。ありとあらゆる理屈がねじ曲がって、訳のわからない事象がまかり通る世界。解読不能と解読可能の狭間に、絶妙なバランスで存在する作品。面白い物語ならたくさんあります。しかし、この作品はオンリーワンの作品なのです。面白いか面白くないかは、読む人次第かも知れないですけど。