第26話 単純にして強力
10階の街が石と煉瓦でできた街だったのに対して、20階の街は木造建築がほとんどだった、この街あちこちから勝手に木が生えてくるので、当然といえば当然なのかもしれない。
しかしその自然と同化したその景色はさながら田舎町のようだ、岩で覆われた天井を無視するならばの話だが。
セーブポイントに行き終え、宿に泊まる、1階建ての小さな家で、気の良い老夫婦が細々と営んでいた。
今でこそこのような雰囲気だが、昔は凄腕の冒険者としてブイブイ言わせていたらしい、夕食の際昔の冒険譚をうれしそうに語ってくれた。
「さてと、ぼちぼち始めますか。」
睡眠の間際、そう言って自分はステータスを表示した。
■■■
【Name】
【Race】 人間
【Sex】 男
【Lv】67
【Hp】 760
【Mp】 760
【Sp】 5220
【ATK】 760
【DEF】 760
【AGI】 1140
【MATK】 684
【MDEF】 684
■■【
【
■■【装備】■■
【無銘の魔剣】
【無銘の魔剣】
【鉄の鎧】
【厚手のマント】
■■【スキル】■■
<
【分身】Lv,5
<
【偽装】Lv,5
【鑑定】Lv,4
【看破】Lv,4
【隠密】Lv,6
【忍び足】Lv,5
【抗体】Lv,5
【短剣術】Lv,5
【影縫い】Lv,5
【多段突き】Lv,5
【投擲】Lv,4
【自己鍛錬】Lv,1
■■【称号】■■
【異世界人】【冒険者】
■■■
とりあえず【隠密】と【短剣術】をそれぞれLv.7にしておく今までこの2つのスキルの
なので次の奇数の7まで上げれば何か新しいスキルがもらえるかもしれない。
■■■
スキル【短剣術】Lv,7を取得したことにより条件が満たされたため。
新しく【三日月燕】Lv,1を取得できるようになりました。
■■■
■■■
スキル【隠密】Lv,7を取得したことにより条件が満たされたため。
新しく【自爆】Lv,1を取得できるようになりました。
■■■
「…なんだか物騒な名前が見えた気がするのだが。」
自分の勘違いかもしれないので説明欄を読んでみた。
【三日月燕】
短剣の斬撃を飛ばすことができるスキル。
【自爆】
【
身代わりまたは分身体でも可能。
「なるほどね…」
説明欄はもっと物騒だった、しかしこれは意外と使えるスキルなのではないだろうか?
【三日月燕】はナイフを投げる以外での遠距離技として使えるし、【自爆】は使いようによっては相手に大ダメージを与えることができるかもしれない、とりあえずこの2つは取っておいて損はないだろう。
他にも自分とリンのスキルを強化した後、自分はある実験をしてみた。
「【自己鍛錬】を使ってみるか...」
ポツンと一つだけLv,1のままだったので、試しにどのくらいの効果なのか実験してみようか。
「確か自身を鍛えるとポイントが入るんだっけ。」
体を鍛えるというと筋トレしか思い浮かばない、一瞬自分のジャージ姿を思い出した。
◆◆◆
一時間後、そこには汗だくで床に這いつくばっている自分の姿があった。
「まさかこれだけとは...」
あれから腕立て100回腹筋100回スクワット100回を10セットほど行ってみたのだが
翌日の筋肉痛を覚悟してのこの鍛錬だというのに、あんまりではないだろうか?
「まぁ…まだLv,1だし、こういうものは継続させていくしかないよな…」
立ち上がると膝が笑っている、きっと明日は体が悪い意味で素晴らしいことになっているだろう。
■■■
【Name】
【Race】 人間
【Sex】 男
【Lv】67
【Hp】 760
【Mp】 760
【Sp】 381
【ATK】 760
【DEF】 760
【AGI】 1140
【MATK】 684
【MDEF】 684
■■【
【
■■【装備】■■
【無銘の魔剣】
【無銘の魔剣】
【鉄の鎧】
【厚手のマント】
■■【スキル】■■
<
【分身】Lv,5
<
【偽装】Lv,5
【鑑定】Lv,5 (▲1)
【看破】Lv,5 (▲1)
【隠密】Lv,7 (▲1)
【忍び足】Lv,5
【抗体】Lv,5
【自爆】Lv,3(New)
【短剣術】Lv,7 (▲2)
【影縫い】Lv,5
【多段突き】Lv,5
【投擲】Lv,4
【三日月燕】Lv,3 (New)
【自己鍛錬】Lv,1
■■【称号】■■
【異世界人】【冒険者】
■■■
翌朝、宿を出発し次なる街、すなわち30階を目指すため宿を出発した。
朝早くにもかかわらず宿の老婦人は自分のために昼食を持たせてくれた、感謝の念を抱きながら新たな階層へと足を踏み入れる。
ふと数えてみると自分はこの世界に召喚されてから2週間立っている。
様々なことがあった2週間だった、城を脱出したり、
そして王城に召喚された時と比べてだいぶいい意味で成長したと感じている、前は
この調子で次の階層も突破していきたいものだ。
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