潰れた本屋の元店員は、トップページのリニューアルを提案する。その2

 ハンバーガーを食べたいお客さんには、ハンバーガーを。

 フランス料理にこだわりのあるお客さんには、フランス料理を。

 そばが好きなお客さんには、おそばを。


 何を当たり前のことを……とおっしゃるなかれ。このカクヨムレストランでは、なんとその当たり前のことができていないのですな。


 お客さんの好みと、料理人とのミスマッチ。

 つまり、「読者」と「作者」のミスマッチ。


 このミスマッチが解消されない限り、いくら宣伝して読者に多く来てもらっても、トップページに載る作品以外のPV数は増えません。読者が増えても、トップページだけ見て帰ってしまえば、今の状況と変わりがないからです。


 なのに、ハンバーガーショップの店長も、フランス料理のシェフも、中華の鉄人も、そば職人も、パティシエも、このレストランにいる全ての料理人が、み~んな同じ場所に料理を出そうとしている。


 だって、そこにしかお客さんが来ないから!


 客層が違うから、本来は戦う必要はないというのに……(嘆息)。

 戦うべき相手と方法が、間違っていますって。

 

 だったら、フロアを分ければいいんですよ。

 好みがそれぞれ違うお客さんを、わざわざ一か所に集める必要はない。

 店内に、ハンバーガーショップと、フランス料理店と、本格中華料理店と、そば屋と、おしゃれなスイーツや、その他のお店をテナントとして入れ、入口にフロアの案内図を置いて、お客さんが来たら、そこまでご案内すればいいだけです。

 

 ハンバーガーが食べたいお客さんは、ハンバーガーショップへ。

 フランス料理にこだわりのあるお客さんは、フランス料理店へ。

 そばが好きなお客さんは、そば屋へ。


 ようやく、お客さんをそば屋にご案内することができました。

 お客さんは、喜んでくれたでしょうか?


 それぞれの料理の人気ランキングや、おすすめを出すのは、それからでも遅くありません。


 つまり、何を言いたいのかというと、


 「全ジャンルのランキングを、トップページに置く必要はないのでは??」


 ということ。

 むしろ、トップページに全てのジャンルの人気ランキングがあるせいで、読者を増やすどころか、ランクイン以外の作品のPV数が増えない原因になっているのではないかと、自分は思うのですよ。

 ランキングは必要だけど、置くべき場所が違っている。


 それから、新着小説。

 ここには日々膨大な量の新着小説が送られてきているのに、置けるスペースは限られているので、すぐに流されてしまうのはわかります。

 が、1度に置ける作品は6冊きりで、しかも数分で入れ替えられるのは、あまりにも酷すぎる。

 タイトルやアオリ文を工夫し、色を変えて目立つようにしても、その数分の間に読者の目にとまる確率はどれくらいでしょう? さらに、その読者が自分の作品を気に入ってくれる確率は? 考えると、気が遠くなります(遠い目)。

 確かに、宝くじが当たる確率より低そうです(涙)。

 しかし、置ける枠を増やしても、焼石に水。それほどの大量の新着小説が、毎日投稿されていますから。


 自分が考えるその問題の具体的な改善策(案)は、その3で!

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