第4話政策
時は遡り総選挙前。マニュフェスト作成を大沢二郎を中心に進められていた。
今の日本は医療費を中心とする社会福祉への支出が増大し、高齢化が進めば進むほど
赤字はがふくらみ増税しなければ国家財政は火の車であった。
まずはそこに手をつけなければならない。
増税はしない。
それは決まっていた。
増税は経済に与える影響が強く、このままいけば増税をまた続けていくしかなかった。
構造を変えなければならない。
いまの社会構造では50代以降のいわゆるはざまの世代の所得が多く、
企業の上層部にもこの世代が多い。
現在の法人税は内部留保が示すように企業に有利に決められており
この是正も必要である。
この内部留保は日本企業の総額で550兆円にのぼり10年分の税収に匹敵する。
こういったいわゆる眠ったお金を呼び覚ますことで増税は防げるしその活用により
将来にわたって経済を成長させる方策が必要であった。
550兆円を有効に使うにはやはり雇用増大、中でも若者の雇用の拡大による
若者の就労、所得の拡大、消費へと導かねばならない。
加えて社会福祉、とりわけ年金に対する不安払拭と上記の2点を解消するため、
賃上げをしないのであれば法人税を引き上げ再配分を政府が行うしかない。
加えて現在優遇されている投資減税を無くし投資増税とモノ作り減税を行い
投資からモノ作りへの変換を図る。
大沢一郎の第2の人生が幕を開けようとしていた。
もし女子高生が総理になったら kingsglaive @bmw0091
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。もし女子高生が総理になったらの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます