10



願わくばあの人であれ衣擦れよ瞼開ければ青柳かな












2


朝とろり食べる黄たまご青のりで赤梅包むご飯大盛り













3


寝ておくれぼんぼり代わり月のつゆ優しく淡くゆりかごに降れ













4


のらくらと散歩しながら肩寄せる雀をまねる恋人も春












5


静けさに窓を開ければ雨上がり雀はそろい羽を震わす














6


羽根の先一粒涙落ちにけり晴れが恋しや雀の涙














羽根の先一粒ひかり落ちにけり晴れが嬉しや雀の涙















コーヒーを入れるだけでも震えてたあの頃想い指輪を通す

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短歌記憶帖3 森の 仲間 @Morino_miya

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