どうも、天使です。
仕立屋仙狸
どうも、プロローグです。
どうも、天使です。
「どうも、天使です」
それが彼と彼女の出会いだった。
その意味不可解な挨拶から、全ては始まった。
始まりとはいつも突然だ。
例えば、空から少女が降ってきたり。
例えば、その少女が少年の上に乗っていたり。
例えば、名乗りは天使などと言ってきたり。
その程度には突然なのだ。
アニメ的マンガ的ラノベ的展開だとしても、それが現実として起こってしまえば、それを現実として認識するしかない。
目に見たものしか信じない、などと言う人がいる。
それは裏を返せば、目に見えてしまったものは信じるしかないということと同義でもある。
ありえないとしても。
ありえてしまったのだから、これは現実だ。
彼はそれを正しく理解したうえで、やっと言葉を紡ぐ。
「わかったから、そこをどけてくれ。そろそろくるしい」
紡いだ言葉は、苦しみからの開放という嘆願だった。
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