第19話 高揚
約束の日。
今度は 私の家の近くで、待ち合わせをしました。
ちゃんと 時間前に、Nさんは 待っておられました。
Nさん 3つ年上の21歳。館ひろし さんを意識したんだと思うけど
そういう感じの 髪型だったり、服装だったり。目には ちょっと濃い色の
レンズの入った太い縁のメガネをしています。太縁なのは 左の頬?目の下
辺りに、 キズがあって それを隠す為の様です。あっ 誤解の無い様
補足すると 事故でおったキズです。やんちゃな感じはするけど
そっち系の方ではないです。仕事は工場で働いておられます。
すごく明るくて 話好き、冗談ばっか言って 人を笑わせます。
正直… この時のデートの内容を 良く覚えて無いんです。
多分 また、海の方へ行って ランチしてって感じだったと思います。
それ位 興味が無かったというか、恐らく Nさんには、気が無い事を
アピールしたかったんだと思います。強いていうなら 車が新車だった事?
だけど 家まで送ってもらった時「付き合って」と言われ、別にいいかな
って感じで、『う、ぅん…』と 返事して、付き合う事になりました。
と、返事はしたものの。
普段は 病院に居て、向こうから 連絡してくる術は無いし。
私も 仕事の時は、連絡出来ない。夜は 先輩が居るから、あんまり
変な動きもしづらいのもあって、しばらくは 何も変化無し。
取り立てて 連絡したいとかも思わなかったのが大きいかも。
nちゃん経由で 連絡があって、学校の帰りに チラっと会う位。
土日の休みも 通信制の学校へ行く日になっていたりして、そんなに
時間が無かったです。
そんなで 何とか会う事が出来た、2・3回目位に。
送ってもらって 家の近くに、車を停めた時に 初めてキスしました。
Nさんは 慣れてる感じがしました。これで 私は、3度目のキス
となるのですが。気持ちが ノって無い所為かな?
ちょっと ドキドキはしたけど、その後 家に帰る道中でも、そんなに
気持ちを 整えなきゃっって程では無かった。
そうやって 何とか2度程 デートを重ねた時。
BOOWYのビデオ見よう?と家へ誘われました。
『ビデオ見ようのパターン…』って思ったけど、そのまま 家へ。
我が家も 田舎だけど、Nさん家は 見た感じからも、農家ってのが
わかる感じの 大きい家でした。どなたも 居られない様子。
私は あんまり、BOOWYの事 知らなかったけれど、確か ライブの
ビデオだったと思うんだけど、『へぇ~ すごぉ』っと 感心して
見入っていました。
気付くと 隣に居たNさん。すーっと 顔を寄せてきて、キスしてきて
一旦 口唇離したけど、その後 ディープになり、手も 肩から下がっていき
胸へ。
私は こうなるよなぁ とは思っていたので、そんなに 動じる事なく
されるがままになっていました。ただ ずっと眠らせているピンクのフリルの
パンティをじゃないのが 残念だったかもしれないです。
ベッドに寄りかかって 座っていたから、服を巻くって 胸に顔を
埋めて、ハムハムしていたNさんが。
「ベッド上がろうか」と 声をかけてきて、逆らう事なく 横になりました。
Nさんは わりと興奮状態だったんだと思うけど、私は なされる事に
それなりには 反応するけど、頭の中は 凪な状態。目も閉じる事無く
ポーっと 真上ではない、自然に見える辺りの 天井を見ていました。
挿入の経験としては 2度目。そうなる時 ちょっと嫌かもっと
思って、『ヤッ』とは言ったけど。きっと Nさんには聞こえて無い。
そのまま ズっっと入ってきて、もの凄い 勢いでせめてきて、果てられました。
終わってから「初めてじゃなかったの?」と 尋ねられて。『そう』と
答えると、何やら ショックだった様です。
「〇〇の初めての男になりたかったのに…」と 言っておられました。
そう言われても 事実だから 仕方ないです。
それから後の デートは、大概 外で、ご飯を食べて 家へ行く。
家で sexをするという、お決まりのコースになっていました。
何度目かの時。「何で 目閉じないの?」と言われました。
言われて気付いた位で 意識していた訳ではないです。言われて
閉じてみたけど、しばらくすると また開けてた。
Nさんは 「その目が 怖い」って言いました。
こっちに気が無い事は わかるけど、少しは 気を向けてくれ 的な事を
言われました。
その時の 私の頭の中では、付き合うという事は こういう感じ
なんだろうなと思っていた。でも 向こうから好きと言われて
こうなっているだけで、私が好きなんじゃない っていう姿勢が
崩せなかったんです。
付き合ってあげてるって感じで、そういう行為をするのも
させてあげてるって感じで、私が したくてしてるんじゃないって。
身体は きっと、それなりに反応してたと思います。でも…
頭ン中では『感じたくない』と 拒否っている感じ。
Nさんは すごく、私に 気をつかってくれるし、優しいし。
良い人です。でも 私が好きなのか?というと、わからない。
嫌いではない、その位なんです。
今まで そこまで、人から好かれて 付き合ってきた事がなかったので
相手が 好きでいてくれているのは わかるけど、自分を どう変化
させて良いのか わからなかったんです。
その時も 結局、最後まで ヤる事は やって。
「好きなんだ」って 何度も言われて、抱いてもらっていたけど
多分 Nさんが 想う程、私の気持ちに 昂ぶりはなかった。
それから後も 誘われるがまま、デートを重ねていきました。
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