思春期 ①(中学生時代)
第8話 告白?
ショッキングな出来事があっても 時は関係なく進み。
中学生になりました。
あの時以来 男子に関して、怖いイメージを持つようになっていたから
M君への ほのかな想いは、殆ど 消えてしまっていました。
中学校は 市街地の、一学年8クラスある様な マンモス校でした。
自分から見て 都会の方の小学校の子は、もっとおませさんも。
異性を意識して かわいこぶったり
丁度 松田聖子の『ぶりっこ』ってのも 流行っていて
そのまんまを 地で行く子も、沢山いました。
私は 同じクラスの、Uちゃんと仲良くなり
Uちゃんと 同じ小学校出身の4人グループに、私は 混ぜてもらって
それなりに 楽しく 過ごさせてもらっていました。
ふと Uちゃんが 好きな人ができたから 告白したいと言い出した。
相手が 誰なのか、尋ねてみると…
あのT君の事だった。
T君は 野球部に入っていて、1年ながらも
レギュラーになれていて活躍しており。中学でも
やはり、ハンサムだって事で もてはやされてたみたいだ。
Uちゃんから それを聞かされ ギョッとしたけど
Uちゃんは 夢中な様だし。日に日に T君の話ばかりしてくる。
ある日 Uちゃんが 思い切って告白すると
T君ン家に 電話をするのに、グループの他4人共々
付き添う事になった。学校近くの 公衆電話から
電話を掛け、Uちゃんは 想いを伝えた。
ドンドン Uちゃんの表情がこわばっていき 泣きそうな顔になる。
それを見て グループ内のHちゃんが、受話器を奪い取り 文句を言ってる。
次々と 受話器が回され、私の番になった。嫌だったけど こうなると
断る訳にもいかず…
T君とは あの事以来、口をきいていない。
というか、怖くて 近寄る事も出来ないで
そのまま 卒業して、クラスも離れたから
せいせいしていた位なのに、どうして 話さなきゃイケナイのか。
それでも 皆とは仲良くしたいから、何も無い様に 受話器を受け取り
『 … 〇〇だけど、わかる?』
「えっ?」
『〇〇』
「あぁ〇〇か」
『Uちゃん泣いてるよ、何で付き合ってあげないの?』
「お前に言われたくない」
『だって Uちゃんかわいそうだよ』
「だから!お前には 言われたくない!」
『私だって 話したくないよ、私が言ったって 仕方ないね、替わるわ』
と言うと
「俺 〇〇の事、好きやったんやぞ」 と。
いきなりの事に びっくりしたけど、この状況下で そんな事言われても
『 … 替わるね』
と、ひどく憤慨している Hちゃんに受話器を渡す。
結局のところ Uちゃんは、受け入れてもらえず 電話を切って
その後 Uちゃんン家で、慰め会になった。
頭の片隅では T君の、言葉が リフレインしていて
あんまり Uちゃんの事を労わる気持ちが無かった様に思う。
自宅に帰ってからも T君の言葉、気になって仕方なかったけど
怖さが甦って 何であんな事が言えるのか、わからないでいた。
それから後も Uちゃんは、T君の話をしてくるし。
一緒に野球部の練習を見に 付き合わされたりしたけど
私は T君が近寄ってくるのが怖かったので
皆の陰に居るようにして 目すら合わせない様にしてた。
いつしか Uちゃんは、バスケ部の M先輩に
熱を上げる様になっていったので、T君と 接触する事なく
そのまま 何もなく過ぎる。
そのうち T君は 同じクラスのtちゃんと、付き合い始めて。
中学の中でも 美男・美女の、有名なカップルになっていったみたいだ。
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